三浦風雅、“今”を愛しながら前へ進む Rakeとのレア曲コラボも実現した26歳バースデーライブ

 7月25日、三浦風雅が『MIURA FUGA 26 Birthday LIVE』をSHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて開催した。Rakeの「100万回の『I love you』」を高校卒業時に歌い、SNSで拡散されたことをきっかけに音楽活動を始めた三浦。誕生日を迎え26歳になった彼の、新たな1年間への強い覚悟を感じさせられた公演だった。アンコールでは本人へのサプライズで、シークレットゲストも登場し会場に熱気が渦巻いた。

 三浦は、登場し早々「みんな立とう!」と客席に声をかけ「Start」で公演をスタート。ギターのリフイントロで始まるこのナンバーは、2021年夏クールの月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)のオリジナルナンバーだ。続く「CANVAS」は『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)の2022年1月クールのエンディング曲である。〈何回躓いたって自分だけの色が見つかるはずさ〉、その言葉通り何色ものライトが彼を照らした。

 2曲を続けて披露したところで三浦は「僕の諸事情により今日ということに」と語り出した。このバースデーライブは彼の誕生日当日7月11日に開催予定だったが、新型コロナウイルスに感染したためこの日に急遽延期されたという経緯があった。

 「今年はもっとみんなに(自分の目標を)言っていこうと思う!」と意気込む彼は、コロナ禍でのメジャーデビューやツアーの度重なる中止に面食らった時期もあったという。「27歳で東京ドームに行く予定(目標)だったけど、29歳には行きたい」と、思うように活動できなかった昨年を振り返りながらファンに力強く宣言した。

 続く「夏空」や「未来話」では、透き通った声を会場に響かせた。2曲の“聴かせるナンバー”をベース、ドラム、キーボード、ギターからなるバックバンドと共に歌い上げた三浦は「やっぱり生はいいね」と、満足げな様子。彼が大切にしている路上ライブでは近い距離で歌声を感じられる魅力があるが、本公演は生演奏のバックバンドだからこそ曲が“音の圧”を持ってダイレクトに鼓膜に伝わる贅沢さがあった。

 その後「半券でくじ引きします!」という三浦の呼びかけで突如始まった抽選会では、宛名入りのサイン色紙5枚に加え2名の楽屋招待をファンにプレゼント。予想だにしない展開にソワソワしながらチケットを探す客席に「準備ができたらクラップしましょう」と、機転を効かす三浦。当たりの席番を三浦が直接呼ぶ形で抽選し会場は大いに湧いた。

 本編のラスト2曲は「Livin' it up」と「Call my name」を軽快に披露。別れを惜しむファン一人ひとりに見送られる中、ステージを後にした。

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