田中樹『オールドルーキー』、森本慎太郎『泳げ!ニシキゴイ』……SixTONES、今夏ドラマでの活躍
2022年後半も様々な分野で精力的な活動を続けるSixTONES。中でも今夏はメンバーの田中樹、森本慎太郎がテレビドラマで俳優としても活躍している。
田中は、7月17日放送の日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系)第3話に出演。マラソンランナー・秀島修平役を演じた。同作は、スポーツマネジメントの世界を舞台に、主人公の元サッカー日本代表・新町亮太郎(演:綾野剛)が奮闘する姿が描かれている。
「越えろ!ビッグマウスのマラソンランナー」と題した第3話。田中が演じる秀島と、入社当時から秀島のマネジメントを担当してきた深沢塔子(演:芳根京子)を中心にストーリーが展開する。市原国際マラソンを前に行われた記者会見で秀島は、勝つだけのために走るのではなく優勝賞金を得るためだと語り、さらに「でも僕の本当の目標は日本記録ではありません。……世界記録です」、最後には「まぁ、期待しててください」と堂々の優勝宣言をした。
冒頭から淡々とした口調ではあるものの自信を含んだ深みが感じられ、ラストのセリフは少し前かがみに、顎を引いて目線も下から上へ。口角を少しあげながら自信たっぷりに語る。“ビッグマウスなアスリート”という役柄にふさわしいセリフ回しだった。
しかし、満を持して臨んだレースは惨敗。世間からも厳しい目が向けられた。ビッグマウスと言われるが、実際には本心を隠して己を奮い立たせてきた秀島。喋りや淡々とトレーニングに臨む様子からはトップアスリートの貫禄が感じられ、ラップを歌うときにはクールに映る眉の動きや眉間のしわも、ここではストイックな印象に変わった。焦りや隠していた脆さ、歯車が狂ってから再起する様子を滑らかに演じた。最後に、深沢の熱意を受けて見せた柔らかな表情、同じビッグマウスでも全く印象が違って見えたのが、胸に残る。
田中がメインパーソナリティを務める『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)7月9日の放送回では、本作について語った。今夏出演する舞台『DREAM BOYS』を前にボクサーとして体を鍛え始めていたタイミングでドラマ出演が決定したといい、ヘアスタイルを変えたこと、「めちゃくちゃちゃんとした練習もしたんですよ」と、青山学院大学陸上競技部の原晋監督の指導を受けたことなどを語った。原監督から「理想的なランナー体形」と称賛されたと話していた通り、持ち前のスタイルに腕の引き方などのフォームと、アスリートらしい説得力ある演技を見せた。
田中は、過去にも様々なドラマ出演を重ねてきたが、とりわけ昨年8月のドラマ『うきわ‐友達以上、不倫未満-』(テレビ東京系)で演じた田宮悠役の印象が色濃く残っている。饒舌なキャラクターではないものの、二葉聖(演:西田尚美)との時間は、年上の女性を前に少し甘えるような“年下男子”感を醸し出し、友人の前では物憂げな表情をみせる。20代後半ならではの大人っぽさと色気が入り混じった演技と佇まいで存在感を残した。