TOMORROW X TOGETHER、ストーリー性に富んだパフォーマンス ファンと一体になったデビュー後初の有観客コンサート

 2022年7月2日・3日と韓国のボーイズグループ TOMORROW X TOGETHERが、デビュー以来、初めての有観客コンサート『ACT:LOVESICK』をソウルの蚕室(チャムシル)室内体育館で開催した。

 2019年3月にデビューしたTOMORROW X TOGETHERは同年12月から続いた新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受け、2021年に開催された初の単独コンサート『ACT : BOY』は無観客のオンライン配信のみだった。その後有観客で無歓声のファンミーティングは開催されていたが、観客の声出しが解禁された状態での有観客コンサートはデビュー4年目にして初。今回は初日となった7月2日のコンサート配信の様子をお届けしたい。

 アルバム『The Chaos Chapter: FREEZE』の世界観を表現したような、ファンタジックな氷の世界のオープニングVTRからコンサートは開幕。同じく氷の宮殿をイメージしたようなセットで、韓国の若手アイドルのライブの代名詞のようなピンク色の王子服の衣装に身を包んだメンバー達が登場すると、MOA(TOMORROW X TOGETHERのファンの呼称)でいっぱいの会場は大きな歓声に包まれた。1曲目は『The Chaos Chapter: FREEZE』のタイトル曲「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)」。誕生日に君のウィッシュリストを教えてと歌う「Wishlist」、青とオレンジのように対照的ゆえに惹かれ合う関係性を描いた「Blue Orangeade」とさわやかな印象の曲が続いた。久しぶりに対面での単独ステージでMOAと会えた喜びに溢れたMCの後は、「まさにファンと直接会えて高鳴る今の気持ちをリアルに描いている」というTOMORROW X TOGETHER 初の英語曲「Magic」。続く「Ghosting」では“幽霊のように君が消えて、僕も幽霊みたいになった”という切ない歌詞とは対照的に、メンバー達がそれぞれ空気砲やセルフカメラなどの小道具を駆使して楽しくステージ上を走り回っていた。

 ファンタジックながら、ややホラーテイストもあるVTRの後は、がらりと印象の異なるロックスタイルの衣装で登場。TOMORROW X TOGETHER のパフォーマンス中でもダンスのハードさでは1・2位を争うという「New Rules」でやんちゃなイメージを、YEONJUNのソロダンスから繋がる「PUMA」ではハードなイメージのパフォーマンスを見せた。YEONJUNのソロダンスは有観客ではパフォーマンスできなかったHYBEのファミリーコンサート『2021 NEW YEAR'S EVE LIVE』でのパフォーマンスを再構成したもので、ファンの目の前では初披露となった。少しコミカルなパフォーマンスを織り込んだ「What if I had been that PUMA」を挟んで、紙幣が飛び交う「LO$ER=LO♡ER」でのロックスタイルのパフォーマンスの後は、対照的に物質主義的な世の中を嘆く「Trust Fund Baby」をしっとりと歌い上げた。

 VTRでは「Run Away」を思わせる列車に乗り込んだメンバー達。本を開くと列車が動き出し、夕焼けを通り抜けてやがて凍てついた都市にたどり着くという、デビュー初期の『MAGIC』期から「Blue hour」を通って『FREEZE』期へという、実際のコンセプトの歴史のようなストーリーが展開された。再び幕が開くとデビューコンセプトのSTAR(星)を思わせるステージと『ETERNITY』期を思わせるセーラー服の衣装で、デビュー曲「CROWN」をフレッシュにパフォーマンス。続いて神秘的な巨木の下での「Magic Island」、「Run Away」「Blue hour」と、VTRの通りにデビューからのコンセプトの移り変わりをパフォーマンスで体現してみせた。

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