BE:FIRST、冠番組での目覚ましい成長 『BE:FIRST TV』話題となった放送回を振り返る

 7人組ダンス&ボーカルグループ・BE:FIRST初の冠番組『BE:FIRST TV』(日本テレビ)が、7月2日に最終回を迎えた。この番組は、“常に1番であり続ける”という意味で名付けられたBE:FIRSTが“1番”と名のつくさまざまなカルチャーを体験し、その真髄を学んでいくというコンセプト。4月より放送スタートした同番組では、食レポや各地でのロケを通じて経験値を伸ばし、番組後半のスタジオパフォーマンスではアーティストとしての真価も発揮。30分があっという間に感じられるほど、毎回濃い内容であった。

 中でも印象的だったのは、5月28日と6月4日の2週にわたって放送された、番組初のゲスト・INIとのコラボ企画。偶然にも、両者ともに2021年11月3日にデビューしたという縁を持ち、昔からの知り合い同士のメンバーもいる両グループがそれぞれのデビュー曲を交換してパフォーマンスした。これらの回は、BESTY(BE:FIRSTのファン)やMINI(INIのファン)から大きな反響を呼んだ。INIのデビューシングル活動曲「Rocketeer」を披露したBE:FIRSTは、グループの個性や強みをパフォーマンスに落とし込み、彼らだから表現できる「Rocketeer」を披露していたのが新鮮であった。攻撃的に切り込んでいく「Move On」のような楽曲を持ち歌としているBE:FIRSTだが、さまざまなジャンルに挑戦する彼らの姿をもっと見てみたいと感じたファンも多かったのではないだろうか。本放送は、BE:FIRSTに新たな可能性を感じられるステージだったと言えよう。

 また、6月11日、18日放送回では、メンバーが都内の高校のダンス部をサプライズ訪問。コロナ禍で学校行事が中止になった生徒たちと「Bye-Good-Bye」のダンスムービーを撮影し、高校生活の思い出作りをアシストした。完成したムービーは、たった1日で撮ったとは思えないクオリティの大作。同世代とのダンスを通じた交流は、音楽が持つ「人と人を繋ぐ力」に触れ、メンバーのクリエイティブ能力を活かすという意味でも良い機会になったように思う。加えて、番組の後半にはパフォーマンスチーム・s**t kingzが登場。楽曲の振付も多数手掛けるなど、オーディション時から深い親交がある2組。NOPPOがコレオグラフィを担当したプレデビュー曲「Shining One」をコラボパフォーマンスし、大きな話題になった。このコラボ企画の裏側は、s**t kingz・kazukiのYouTubeチャンネル『カズキのタネ』でも視聴することができる(※1)。

【BE:FIRST TV裏側】ついに、BE:FIRSTがカズキのタネにやってきた!

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