なにわ男子、透明感帯びた7人の心地いい歌声 レコーディング中の“素”の表情でよりエモーショナルな仕上がりに
一方、大橋和也主演のドラマ『消しゴムをくれた女子を好きになった。』(日本テレビ系)主題歌に起用された「Timeless Love」。冒頭から胸がキュンとするようなメロディに、レコーディング中の何気ないメンバーの表情が重なることで、よりエモーショナルに仕上がっている。
歌い出しは大橋。グループの楽曲を印象づけるハイトーンボイスを武器に、魅力的な歌声を響かせる。同ドラマにも出演する藤原が、優しく包み込むような歌声で続く。2人のぴたりと重なった高音を聴かせたあとは、Aメロで高橋が確かな歌声で楽曲を引っ張る。サビでは7人の声が見事に合わさり、優しいハーモニーを奏でた。このように、2曲ともに違った歌割りで聴かせるこれまた新鮮な“打順”だが、「誰もがセンターに」という、なにわ男子の目指す方向性や攻めの姿勢を楽曲からも感じた。
歌唱に集中したり、全身で音を感じたり、一生懸命にメッセージを届けようとしたり。歌いながらカメラに向かって何度もリアクションする藤原を見て、その余裕とわずかなタイミングでもファンを思う気持ちに胸が熱くなった。また曲中の〈好き〉というフレーズに感情を込めて歌う西畑、サビ終わりに手を握りしめる大西、思いを込めるようにまっすぐ前を見つめる高橋、コロコロと表情が切り替わる長尾、カメラと目が合うと眉を動かしてみせた道枝、そして穏やかな表情で歌と向き合う大橋。歌詞と連動した動き、ふとしたときに見せる表情、カメラに向かってピースサインをするオフショットのような一コマ、歌いながら傾げた首すら愛おしい。デビュー曲「初心LOVE」の一節に〈君の笑顔ひとつで/僕の鼓動ざわめくんだ〉とあるが、まさにそんな心境だ。
歌に込める思いや向き合う姿勢、ステージとは違う表情や仕草が見られるのは、今回のレコーディング動画ならでは。これまでレコーディングの様子は特別なタイミングでしか見られないことが多かったが、誰もが視聴できる映像によって、メンバーの姿に心を揺さぶられた人も少なくないはずだ。
初のアルバムをフルサイズで聴けるまであともう少し。アルバムを通して7人がどんな歌声を届けてくれるのか、なにわ男子ならではの世界が楽しみだ。