XG、最新ビジュアル&ティザー映像で提示した新たなグループカラー 謎のベールに包まれた2ndシングル「MASCARA」への期待

 2022年1月に姿を現して以来、そのハイクオリティな音楽性とパフォーマンスで注目を集めてきたHIPHOP/R&Bガールズグループ・XGが、まもなく2ndシングル「MASCARA」をリリースする。

XG - MASCARA (MV Teaser #1)

 XGのように、短期間で数多のライバルとは違う“何か”を見せつけたアーティストはあまり例がない。メジャーデビューシングル「Tippy Toes」を3月18日に発表するまでに、多くのコンテンツを通してSNSを中心に魅力を伝えてきた彼女たちだが、同曲では予想をはるかに超える圧倒的な存在感をアピール。自己主張の強いボーカル&コーラスをはじめ、数年間の厳しいトレーニングを経て完成した一糸乱れぬダンス、リズムのすき間を縫うように軽やかでアグレッシブさもあるラップ、セクシャリティとは何かと問いかけるような個性的なビジュアルなど、あらゆる要素が斬新かつ衝撃的であった。

 「Tippy Toes」を体験したリスナーの反応もかなり熱い。「こういう全員がセンターみたいなグループを待っていた」「聴けば聴くほど推しを決めるのがむずかしい」「確実に世界を狙える」といった好意的なコメントが同曲のMVに数多く寄せられ、しかも日本語だけでなく、英語やフランス語、ポルトガル語、ペルシア語などの文字で書かれたメッセージのほうが多いことも印象的に残る。

XG - Tippy Toes (Official Music Video)

 実際、世界中のリスナーを虜にしているのは間違いなく、「Tippy Toes」のMVは現時点(2022年6月中旬)で1700万回以上を再生し、iTunesチャートでもアメリカなど国内外でトップ10入りを果たしたという。早くも完成の域に入ったスタイルを持ち、周囲の関心も高いとなると当面は安泰と考えてしまいがちだが、XGはとどまることを知らない。さながら同曲の歌詞にある通り、今の出来事は〈ただの序章に過ぎない〉という様子だ。

XG - MASCARA (Visual Teaser #JURIN)

 そして6月29日、待望の2ndシングル「MASCARA」が発売される。この曲でXGの第2章が幕を開けるのではないか――。そのように思わせるコンテンツが6月に入ってから立て続けに公開されている。まず登場したのは各メンバーのビジュアルティザーで、トップバッターはJURIN。突如やってきたヘリコプターが暗闇に立つJURINに光を当てる。彼女の表情からは未来に向かって迷わず進んでいく決意がしっかりと読み取れるのが興味深い。

XG - MASCARA (Visual Teaser #COCONA)

 続いてはCOCONA。ファッションモデルを撮影しているような洗練されたショットの連続でコケティッシュな魅力を引き出している。JURINと同じく、その視線の先にあるのはグループのさらなる進化なのだろう。第3弾となるMAYAの映像はシティポップ風のBGMが流れる中、テニスコートにたたずむ彼女をカメラが追いかける。まるでテレビコマーシャルのようだが、このティザーも未来に対するポジティブな姿勢をテーマにして作ったのかもしれない。

XG - MASCARA (Visual Teaser #MAYA)
XG - MASCARA (Visual Teaser #HARVEY)

 4番目に登場したのはHARVEYだ。シックなデザインの部屋で、彼女はひたすらXの文字を書いていく。Xはグループの未知数な部分を指すのか、あるいは性別に重要なX染色体を意味するのか、答えは示されないまま終わるものの、それでもいいと納得させてしまう押しの強さが逆に爽快である。次に公開されたJURIAの映像も同様で、Xと書かれた大小の箱はグループの様々な魅力を表しているのか、ジャンルの違いを超えて活動したいという決意表明なのかは定かでない。しかし不思議とモヤモヤとした気分にはならないのは、制作者が狙いとするところなのであろう。

XG - MASCARA (Visual Teaser #JURIA)

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