=LOVE、夢のステージに向けて迎えた変革期 MCなし怒涛のパフォーマンス見せた沖縄でのツアーファイナル

 ここまで『あの子コンプレックス』収録曲のパフォーマンスを中心に書いてきたが、これはアンコールの冒頭4曲。対して、本編はMCなしの怒涛の連続19曲が展開された。途中にはVTRが挟まれたり、ユニット曲ブロックがあったりもしているが、これほどまでに多彩な楽曲群を一気に披露できるのはメンバーの実力あってのものである。大谷映美里センターの毒っ気溢れるメルヘンナンバー「Poison Girl」に始まり、その公演限定のセトリが決まるガチャガチャ企画による「ようこそ!イコラブ沼」を経て、本編ラストを締めくくる「青春″サブリミナル″」まで。

 筆者が驚いたのは、“いかりんぐ”の佐々木と野口のコンビで歌唱した≠ME(以下、ノイミー)の2ndシングル曲「まほろばアスタリスク」のカバーだ。昨年10月に開催された『イコノイフェス2021』では、コラボレーションとしてノイミーの楽曲がパフォーマンスされることはあったが、こうしてイコラブ単独でノイミーのカバーが披露されることは初めてである。「失恋」というテーマで次曲の「ズルいよ ズルいね」(さらには「あの子コンプレックス」にも)と繋がる構成であることは理解しつつも、ほかに持ち曲がありながらここで姉妹グループの楽曲を披露することに疑問が湧くファンも少なからずいたことだろう。ただ、この日の夜公演で発表された=LOVE、≠ME、≒JOYの3組による『イコノイジョイ2022』の開催を考慮すれば、今夏に向けての助走、または姉妹グループとしてのリスペクトとも捉えられる。今年も富士急ハイランド コニファーフォレストを舞台に昼夜2公演で行われる野外合同コンサートは、昼公演が「ウォーターパーティー」、夜公演が「シャッフルパーティー」といったテーマであることもアナウンスされている。指原プロデュースの第3のグループとして、今年3月にお披露目された≒JOYにとっては初のライブステージとなる。

 東京ドームという夢のステージに向け、変革の時を迎えるイコラブ。『イコノイジョイ2022』ではイコラブを先頭に一大勢力として繋がりを増す、指原プロデュースグループの今が実感できるコンサートになるはずだ。

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