MV中に散りばめられている暗い雰囲気と明るい雰囲気、相反する2つの世界観が出せるのは、ロケ地をうまく使ったからこそできる演出だ。同曲への気合いが感じ取れると共に、JO1の新章が幕を開けたとも受け取れるのではないだろうか。

　さらに、注目したいのは映像全体の表情。このMVにはメンバーの表情や映像の雰囲気から、不安、焦り、悲しみ、楽しさ、喜び、希望など様々な感情が詰め込まれている。JO1も様々な顔を持っているグループだ。例えばパフォーマンスとトークを比較してみても、彼らが見せる顔は全く違う。そう考えると、このMV自体がJO1というグループを映像化したものとも思えてくる。

　歌詞も非常に素晴らしいのでぜひ噛み締めながら聴いてみてほしい。「'With Us' MV公開直前生配信」の中で河野純喜が「JO1とJAMの皆さんの今までを描いてくれている。最後には未来を描いてくれている素敵な歌詞」と話していたが、まさにその通り。JO1をずっと応援してきたJAMにとって、感動を覚える内容になっているはずだ。また、これまでのJO1を知らない人もぜひ聴いてみてほしい。夢を追いかけている人、仲間を応援している人など、多くの人に刺さる内容になっている。

　「With Us」だけでなく、改めてJO1のMVを見て、それぞれに考察をしてみるのはいかがだろうか。新たな彼らの姿を見つけることができるかもしれない。そして、さらなる高みを目指して加速していくJO1をいつまでも応援し続けていってほしい。