大河ドラマ『麒麟がくる』にも出演　骨太な演技仕事が続く井上瑞稀

　井上瑞稀は、ローラースケートでのパフォーマンスが特徴の5人組グループ・HiHi Jetsのメンバー＆リーダー。2021年11月に、初の単独アリーナコンサート『HiHi Jets Concert 2021 〜五騎当千〜』を国立代々木競技場第一体育館で開催。2021年にYouTubeで初のMV「Eyes of the future」が公開されるなど、活躍目覚ましいグループの一つだ。

　井上はNHK大河ドラマ『麒麟がくる』に織田信忠役で出演。『連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃』（WOWOW）、『監察医 朝顔』（フジテレビ系）など、重厚なドラマへの出演が続く。どこかで彼の演技を目にしたことのある人も多いのではないだろうか。

　入所時8歳だった井上は、当時の愛らしい雰囲気を残したまま大人へと成長している。マッシュヘアがよく似合う愛らしいルックス。話すと意外と声が低く、それでいてやわらかく優しい歌声を持つ。責任感あふれる性格でグループを引っ張るリーダーだ。

　メンバーの猪狩蒼弥は、「瑞稀君は調子に乗らない常識人。おかげで初心を忘れずに活動できる」と語っていたことからも、井上の人柄が窺える（※2）。幼い頃から芸能活動をしながらも、絶妙なバランス感覚を養ってきたのだろう。また、ダンススキルの高さに定評があり、演技仕事の幅の広げ方からも、努力家であることが伝わってくる。

　4月からはメンバー5人の主演ドラマ『全力！クリーナーズ』（ABCテレビ・テレビ神奈川）が始まり、さらに多くの人の目に触れる機会が増えている。

　井上と中村は“みずき”と“れいあ”という名前から、ファンの間で「みずれあ」と呼ばれる人気のコンビ。入所日まで同じ同期は2人しかおらず、同じジャニーズJr.たちからも「伝説の同期」と呼ばれる。そう言われたときに「イエーイ！」と嬉しそうに井上に擦り寄る中村と、「持ち上げるのやめようよ〜」と謙遜しつつ、恥ずかしそうな姿を見せる井上。可愛い弟にくっついて、照れくささからちょっと嫌がられるお兄ちゃんのようだ。『あざとくて何が悪いの？』（テレビ朝日系）などでもこの2人を見てみたい。

　ここ数年の間にデビューしたグループを見るほどに、パフォーマンス力やグループのチーム力、バラエティ力の高さに驚く。一方で、アイドルとして活動をしながらドラマや映画に出演し、CDデビューに向けて切磋琢磨するJr.たち。彼らの全方位へ渡る努力する姿は、尊敬の気持ちを抱く。今後のジャニーズJr.からどのグループがデビューを果たすのか。見守っていきたい。

※1：『BAILA』2021年2月号
※2：『MORE』2022年5月号