HiHi Jets 井上瑞稀&7 MEN 侍 中村嶺亜、実力とアイドル性兼ね備えた“みずれあ”コンビ 伝説の同期が広げる活躍の場
デビュー候補のメンバーがひしめくジャニーズJr.。2020年にSnow Man、SixTONES、2021年になにわ男子がデビューしたのは記憶に新しい。3グループのYouTubeチャンネル登録者数はそれぞれ100万人を超え、連日テレビや映画、雑誌などで目にする。「もっと早くから応援していたかった!」「Jr.時代からこんなに完成していたなんて……」との声も多く、何より筆者自身がデビュー前後に“スノスト”を認知し、心の底からそう思った。
現在のジャニーズJr.の中にも、すでに幅広く活躍するメンバーが多くいる。中でも、ジャニーズJr.内ユニット・HiHi Jetsの井上瑞稀と7 MEN 侍の中村嶺亜は、ともに2009年に入所した同期で、多くのファンを持つコンビだ。ジャニーズJr.を取り巻く現在に触れながら、2人の魅力を伝えたい。
確かな下積み期間からなる実力とアイドル力
ジャニーズJr.は、CDデビュー前といえど、単独でコンサートをしたりオリジナル曲を持っていたり、バラエティやドラマに出演するメンバーも多い。幅広い活動ぶりは「デビュー前」「Jr.」と表現するのが憚られるほど。
入所時、中村は12歳、井上は8歳。現在中村は25歳、井上は21歳だ。入所して間もなく森本慎太郎(現SixTONES)を中心としたスノープリンス合唱団のメンバーに選ばれ、CDデビューをしている。企画枠「こども紅白歌合戦」で『第60回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも出場した。当時、あまりに幼い少年たちがジャニーズからCDを出したと聞き、驚きの気持ちで見ていた記憶がある。
それから実に10年以上、コツコツと活動を続け、確かな輝きを放っている2人。共通するのは、華のあるルックスに、少し毒舌なキャラクター。一筋縄ではいかないからこそ彼らの存在が気になってしまうのだ。
特技のスケボーで五輪選手に勝利 多彩な才能を持つ中村嶺亜
YouTubeを見始めたとき、ひときわ華のある姿に惹きつけられた。中村嶺亜はバンドスタイルの6人グループ 7 MEN 侍で、ギター(2020年まではベース)を担当する最年長だ。「異端児」と呼ばれる個性あふれるメンバーが揃うグループにおいて、中村は最年長とは思えない可愛らしいルックス。バンド演奏もダンスパフォーマンスも年々進化を見せる一方、YouTubeではにこやかに毒舌を放つ。
メンバーをいじる姿は、少女漫画で好きな子をからかうクラスメイトがそのまま出てきたよう。原色やゆるニットを着こなし、ベレー帽などの小物使いも見られ、ユニセックスなファッションやメイクは男女ともに参考にできそうで見ていて楽しい。「小悪魔」と評されるのも納得だ。
それでいて、「メンバーは個性的なので任せている。でも、何かあったらいつでも責任を取るつもりではいます」(※1)と語るなど、最年長として強い責任感を持つ。自由奔放さと真面目さの振れ幅が魅力だ。
スノーボード、スケートボードと油絵が得意で、マルチな活躍を見せるのも強み。スノボは父親がプロの選手で、中村はスケボーの全国大会での入賞歴を持つ。ジャニーズと五輪アスリートの勝負が話題となった特番『ネオコロッセオ』(日本テレビ系)では、スケボー女子ストリート金メダリストの西矢椛選手と対戦して勝利を飾り、その実力を示した。特設会場から生放送という緊張の中でも、結果を出すスター性を改めて感じた。
また、中村は大学で芸術を専攻。『プレバト!!』(TBS系)では商店街のシャッターに下描きなしでスプレーを使い描く「スプレーアート」や、小さな丸シールで風景などを表現する「丸シールアート」に挑戦した。どちらも高いクオリティで出演者や視聴者からも評判を呼んだ。ライブパフォーマンスの背景でイラストを披露するなど、アートでの活躍も見られる。アイドル性とタレント性に加え、芸術的センスを持つメンバーだ。