“元祖ガールクラッシュ”2NE1の『コーチェラ』再集結が与えた感動 4人がK-POPシーンに生み出した可能性
数年後に行われたインタビューで、メンバーのCLが「解散は食事をしているときに記事を読んで知った」と告白して話題になった(※1)。解散について4人がどう思ったかは詳しく語られていないが、コーチェラでのパフォーマンスを見ながらこうして再集結できるまでの彼女たちの胸中を考えると、自然と涙が流れてくる。
コーチェラのパフォーマンスを経て、CLは自身のInstagramでコメントを残した。4人で集まることを決意した理由として、「遅くなりすぎる前に自分の力で、私たちの力で集まりたかったから」とし、これまでの13年間自分たちのことを愛してくれた人々への感謝の気持ちを述べた。
ダラも、「夢みたいじゃなく、あまりにも現実的なものだった。7年ぶりじゃないみたいで、一緒に活動した時間よりもお互いはなれていた時間の方が長いかもしれないのに、息がぴったりでびっくりしたし嬉しかった」「元の自分をまた取り戻した感覚...4つのピースが揃ってパズルが完成したみたい...」と喜びを表現していた。
ボムは「コーチェラ楽しかった」と短いながらも写真とともにコメントを残し、ミンジもハートの絵文字とともに複数回に分けて写真をアップし、その思いを感じさせた。
その音楽性とビジュアルから、今では彼女たちを“元祖ガールクラッシュ”と表現するメディアも少なくない。MAMAMOOやBLACKPINKをはじめ、今ではガールクラッシュをコンセプトにしたアーティストが増えてきている。2NE1を含む当時のグループは、既存のアイドル像から抜け出すこと、そしてヒップホップをやりながらもアイドルとして活動することに対して肯定的な意見だけを受け取ったわけではなかっただろう。しかし、彼女たちが伝説のグループになったことでその後のシーンにさまざまな可能性を生み出したと言えるはずだ。固定観念にとらわれがちなそのシーンにおいて、多様なあり方や音楽性を提示したことは大きな功績である。いつの日かまた2NE1としての完全体でのステージを見られる希望を抱きつつ、ソロでの活躍を見届けていたい。
※1:https://trilltrill.jp/articles/2269611