三浦大知、支持され続けるパフォーマンス力 ツアー再スタートを機に3つのポイントから考える
ファンとコネクトしながら失われないアーティスト性
3つ目はファンとのコネクト力。2021年4月には自身のYouTubeチャンネルにダンサーのShingo Okamotoと行った1時間におよぶ「Backwards」のダンスレッスン動画をアップし、振付の一部分を詳細に解説した。ダンスを踊ってみたい人には贅沢なレッスン動画であるし、ダンスは踊れないという人でも、どういった意図があり、どう見せているかといったことが良く理解できる内容になっている。コメント欄には「こんな丁寧に教えてもらえるなんて」と感激の言葉が並んだ。
「これはみんなで共有しておきたい」と判断したものは、時間をかけてとことんファンに伝えるのも三浦大知の特徴だ。ただ「ここまで裏側を見せて、アーティスト性が失われないのか」と心配になる人もいるかもしれない。しかし彼がステージでパフォーマンスをすれば、誰も真似できない世界を創り上げていく。2022年1月に配信リリースした「Le Penseur」は、ロダンの彫刻『考える人』を彷彿とさせるダンスで、女性ダンサー4人と精神世界に入っていくような緊張感あふれるパフォーマンスを見せ、見る人を圧倒する。
配信ライブなどはありつつ、通常と違う2年の時を経て開催されるツアー『COLORLESS』。三浦大知のステージがどんな衝撃を与えてくれるのか、目が離せない。