日向坂46 渡邉美穂は“パイオニア”であり“ラスボス” 卒業発表を機に振り返る、グループ牽引したストイックなアイドル性

 日向坂46 渡邉美穂が、4月3日に自身の公式ブログに「旅」というタイトルで、7枚目シングルをもって日向坂46からの卒業を発表(※1)。彼女は、グループの道を切り開いてきたパイオニアでもあり、ユーティリティプレイヤーとして日向坂46を支えてきた存在だ。

 渡邉は17歳の時に、日向坂46の前身グループである『けやき坂46追加 メンバーオーディション』(けやき坂46二期生)の合格者として2017年8月15日にお披露目。間も無く、欅坂46の冠番組だった『欅って、書けない?』(テレビ東京)に初登場した際に「埼玉が生んだ怒涛の起爆剤!!」というキャッチコピーと、高校バスケ部キャプテンとして県大会出場の腕前を持つなど、その逸材ぶりが注目を集めた。初めての二期生ロケ企画では渡邊が仕切り、企画趣旨を説明する際の落ち着いたトークに「ベテランの風格」とテロップが入るほど見事なリーダーシップを見せていた。しかし、今回渡邉の卒業発表後に公開された富田鈴花のブログでは、加入当初の渡邉はガツガツしている自分と本当の自分とのギャップに悩んでいた時期があったという。

 そんな運命を変えたのが、2017年10月20日から放送されたけやき坂46初主演ドラマ『Re:Mind』(テレビ東京)。本来出演予定だった長濱ねるの欅坂46への専任が決定し、長濱の空いた枠に急遽二期生が入ることに。オーディションの末に渡邉が物語のキーとなる重要な役を演じ、加入発表から2カ月とは思えない二面性のある見事な演技を見せた。その後も女優としては、日向坂46主演ドラマ『DASADA』でのメインキャストをはじめ、2021年にはドラマ『星になりたかった君と』(以上、日本テレビ系)にヒロイン役で単独出演、2022年4月23日より始まるドラマ『グッドモーニング、眠れる獅子』(ひかりTV)ではヒロインの綿貫玲実役として売れないアイドルを演じる予定。順調に女優としての道を切り開いている。

 また、2019年1月17日にグループ初のソロ写真集となる『陽だまり』を発売。2019年7月1日に『マイナビ未確認フェスティバル2019』の応援ガールに就任し、元乃木坂46の橋本奈々未、元欅坂46の平手友梨奈に次ぐ、坂道グループからの3人目の選出となった。『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ系)では、同番組史上初の1問目敗退という伝説を作り、結果的には三度出演。そして、埼玉県出身である渡邉は、同期の金村美玖、丹生明里の3人で、埼玉をアピールする埼玉3人組(現在はカラーチャートというユニット名)として自発的に活動。埼玉県警の一日交通部長を皮切りに県のイベントに呼ばれるようになり、埼玉に本社を置く食品スーパーマーケットチェーン「ベルク」がスポンサーとなり、『ベルク presents 日向坂46の余計な事までやりましょう』(TOKYO FM)のパーソナリティーを務めるなど、グループのパイオニアとして走り続けてきた。

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