乃木坂46、29枚目シングルが大差でチャート首位 切なさや繊細さを多彩なサウンドに織り込んだ、新感覚の1枚

 TYPE-Bの収録曲「忘れないといいな」は、すでにグループの卒業を発表している北野日奈子のソロ曲。あまり目立つタイプではなかったが〈それでも諦めないで/自分らしく微笑んでた〉と歌い、最後に〈私のことも あなたのことも/忘れないといいな〉と願うゆったりとしたバラード曲だ。作曲・編曲はともに伊藤心太郎。

乃木坂46『忘れないといいな』

 TYPE-Cの収録曲「届かなくたって…」は、アグレッシブなEDM。ハードなエレクトロサウンドにリズミカルなラップや、所々で鳴るリバーブのかかったピアノが絡み合う。その中で歌詞は、君と過ごした日々を思い出すどこか喪失感のある切ない描写を経て、〈僕の愛は永遠/届かなくたって…〉と主人公の愛の強さを歌っている。作曲・編曲はともに外山大輔。

乃木坂46『届かなくたって…』

 また、TYPE-Dの収録曲「絶望の一秒前」は、壮大なサウンドが印象的なダンスナンバー。英語や、惑星や星といった宇宙を連想させる言葉を多用した歌詞が特徴で、サビで広大なサウンドスケープが目の前に広がるような1曲だ。作曲はツキダタダシ、編曲は若田部誠が手掛けている。

 そして、通常盤の収録曲「好きになってみた」は、作曲をyouth case、編曲をyouth caseと石塚知生が担当した1曲。80〜90年代のJ-POPを彷彿とさせる小気味良いキーボードのリフが心地よいシンセポップだ。爽快感あふれるサウンドに、〈自分の気持ちに素直になりましょう〉といったストレートな歌詞がよく合っている。

 このように、多種多様な方向性を持った7曲が楽しめるバラエティ豊かなシングルだ。

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