MORE MORE JUMP!、初音ミクらと歌い紡ぐボカロ曲の新たなセカイ 『プロセカ』ストーリーとのリンクも

 オリジナルキャラクターたちの間に仲介者として初音ミクが入ることでその存在感が普段に増して引き立っているのが、40mPによる代表曲「恋愛裁判」。ボカロPのdorikoによるセンシュアルな「ロミオとシンデレラ」の冒頭、〈私の恋を悲劇のジュリエットにしないで ここから連れ出して…〉の部分や、ボカロP・MIMIによるピアノの旋律が儚い「マシュマリー」のサビ、〈眠れない世界の中心で歌うだけ 感情も忘れて〉など、初音ミクに相応しい言葉を初音ミクが歌うことで、言葉そのものに重みが出る。このように、数々のボカロ曲の名曲が、まるでバーチャルシンガーやオリジナルキャラクターが存在するために生まれた曲であるかのように見せることができるのも、興味深い。誰もが輝ける場所。そこには、世界をつなげることも可能だと思えるほどの希望が満ちている。

恋愛裁判 / MORE MORE JUMP! × 初音ミク

 時代を経ても埋もれることがないよう、名曲に常にスポットライトを当て続けてくれる『プロセカ』。原曲へのリスペクトのみならず、その曲をのストーリーに沿った楽曲へと変化させることで新しい世界を解放することができるのも魅力のひとつではないだろうか。『プロセカ』のストーリーが膨らむほどに広がる、収録曲が見せる新たなセカイ(光景)に期待したい。

※1:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005411.000014827.html

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