関ジャニ∞、『関ジャム』など冠番組に見る豊かなバラエティ力 長年育んできた5人の関係性

常にアーティストをリスペクトするスタンス

 本格的な深掘り番組として音楽好きからも支持を得ているのが『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)だ。関ジャニ∞が様々なゲストを迎え、ジャムセッションやトークを繰り広げる音楽バラエティ。ここでの5人は音楽のプロであるゲストに対し、終始真摯な態度で対応。視聴者と同じ視点での質問や感想は、「理解しやすい」と好評だ。またアーティストをリスペクトしているスタンスに対しても、ゲスト本人がSNSに共演した感想を寄せるなど、毎回話題となっている。2月20日の放送では2021年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に初出場し、そのパフォーマンスが話題となった歌い手のまふまふ、そしてまふまふとAfter the Rainとしても活動するそらるがゲスト出演。その際もバラエティ番組に初出演で緊張しているというまふまふを終始気遣いながら、和やかにトークを進めていくメンバーが印象的だった。メンバーそれぞれが歌い手について知識がないと明かしながらも、視聴者に分かりやすく魅力を伝えていく内容から、理解が深まった人も多いはず。詳しい人も詳しくない人も、音楽をもっと楽しむための知識を得ることができる同番組にて、今後も様々なジャンルのゲストとの共演を期待したい。

 関ジャニ∞のバラエティ力の根源は、メンバー同士の関係性にあるように思う。“ヨコヒナ”と呼ばれる横山と村上は年長組としてグループを引っ張ってきた関係だ。過去に松竹座の舞台で漫才を披露して以来、ファンから“山田”と呼ばれる丸山と安田、そこに大倉が加わる“大山田”など、ジャニーズJr.時代から培ってきた揺るぎない絆で結ばれた関係性は、これまでのグループ活動を通して強固なものになっていったのではないだろうか。メンバー全員のプロフェッショナル精神によって、アイドルらしからぬ企画にも妥協なしでチャレンジしてきたからこそ、関ジャニ∞の今があるように思う。

 “カッコイイのにめっちゃ面白い”。かつてデビュー直後の関ジャニ∞をエイターたちが評した言葉は今も変わらず彼らの代名詞だ。

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