プロダンスリーグ『D.LEAGUE』第2シーズンROUND.6 折り返し地点、“自分たちらしさ”を貫くパフォーマンスが勝利の鍵に

 そしてSEPTENI RAPTURESは「ヒップホップ」をテーマに選手主体のパフォーマンスを披露するも、64.5点と点数が伸びず。それを横目に、同じくヒップホップの1要素とされる「グラフィティ」を取り入れたショウケースで攻めたKOSÉ 8ROCKSが、ROUND.6のゲームチェンジャーとなる。

SEPTENI RAPTURES

 スプレーを巧みに使ったブレイキンで構成された彼らの作品は、この日唯一の70点越えとなる、71点(PEET9/PInO9/長谷川9/Seishiro8/テリー9.5/SAM9/土屋9/加藤8.5)を獲得。この高得点に思わずメンバーから歓喜の声が上がった。

KOSÉ 8ROCKS

 トリを飾るCyberAgent Legitは「BOLD PLAY」をテーマに、インパクトと色気のある衣装や計算されたフォーメーションで魅せるが、決め手に欠けたのか65点に留まる。

CyberAgent Legit

 そしてオーディエンスポイントを含めた結果、0.5点の僅差で優勝を収めたのはKOSÉ 8ROCKS。

 これを受け、ディレクターのISSEIは「結果が出ない中、みんなとジャンルを信じて戦えてよかったと思います。今日は惜しくも2チームが欠場ですが、全員で盛り上げていく『D.LEAGUE』なので全チームがいる中で次は優勝を目指したい」とコメント。Ryo-spinは「Bボーイ、Bガールの原点であるグラフィティを使ったショウケースで優勝できたことが嬉しい」と喜びを語った。

 ROUND.6の結果は以下の通り。KOSÉ 8ROCKS:90点(71+19)、FULLCAST RAISERZ:89.5点(69.5+20)、SEGA SAMMY LUX:87点(67.5+19.5)、Benefit one MONOLIZ:84点(68+16)、LIFULL ALT-RHYTHM:79点(67+12)、SEPTENI RAPTURES:79点(64.5+14.5)、CyberAgent Legit:78点(65+13)、USEN-NEXT I'moon:77.5点(63.5+14)、avex ROYALBRATS:0点(0+0)、KADOKAWA DREAMS:0点(0+0)、dip BATTLES:0点(0+0)。総合ランキングとしては、FULLCAST RAISERZが首位をキープ。

 総評として、Seishiroは「今回の優勝ポイントは『自分たちが何者であるか』ということ。作品を届けたいという気持ちも分かりますが、チームをいかにレペゼンして、もともと自分たちが何者で、どんなスタイルなのかを出した瞬間に結果に繋がる。KOSÉ 8ROCKSの勝利は自分たちのスタイルを貫いた結果」と試合を振り返った。

 SAMは「折り返し地点ということで、何となく疲れも見えたラウンドだったかなと思います。ストレートにダンスで魅せているチームが多かったのは良かった。2週間にひとつ、このクオリティの作品を作るのは命を削ると思うので、1日くらい何もしない日を作ってほしい。それで見えてくるのもあるはず」とアドバイス。

 今回のROUND.6は「自分らしさ」がひとつのテーマだったのではないだろうか。これを踏まえ、いよいよ後半戦を迎える次節はどう展開するのかに注目だ。ますます白熱の『第一生命 D.LEAGUE 21-22』ROUND.7は、2月13日に開催予定。戦いの行方に引き続き期待したい。

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