トレンディエンジェル 斎藤司が振り返る、吉本坂46での活動 “理想のアイドル”についても熱く語る

 アイドルグループ・吉本坂46のメンバーとして活動するトレンディエンジェル・斎藤司。2月2日に初のアルバム『That's Life~それも人生じゃん~』をリリース、5日には『吉本坂46 2nd&3rd Anniversary Live〜冬眠〜』を開催し、“冬眠”を迎える吉本坂46について、斎藤へのインタビューを行った。話題は嵐やSnow Manらジャニーズと、BIGBANG、BLACKPINKらK-POPのそれぞれの面白さ、“理想のアイドル”に必要なものにまで広がり、斎藤の熱い思いが伝わる内容に。芸人とアイドルの両立の難しさなど、斎藤ならではの視点も垣間見えるインタビューとなった。(編集部)【記事最後にプレゼント情報あり】

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芸人とアイドルは意外と相反するもの

――吉本坂46は2月5日のアニバーサリーライブをもって“冬眠”に入ります。最初に冬眠と聞いた時、率直にどう思いましたか?

斎藤:コロナ禍もあってまったく動けていなかったし仕方がないなと。結構ブランクもあったので、リセットするためにもいいんじゃないかと思います。“冬眠”じゃなくて“永眠”になるかもしれないのが懸念ですが(笑)。

――(笑)。斎藤さんはアイドル好きとしても知られていますが、吉本坂として活動する以前からアイドル活動への興味や憧れはあったんですか?

斎藤:そうですね。そもそもお笑いの道に入る前はアイドル志望で、ジャニーズへの憧れが強かったので履歴書も出したことがあって。ずっとアイドルに憧れていたから、芸人になって4〜5年目のときに、芸人だけでKABUTOっていうアイドルグループみたいなユニットをやったんですよ。曲も自分たちで作ったりしたんですけど、やっぱりみんな芸人なのでボケたりするんですよね。それが僕はすごく嫌で(笑)。嵐に憧れていた時期だったので、みんながふざけてボケたりすると、1人だけキレて変な感じになったりとかして。それくらい熱がありました。

――その経験を経て、吉本坂として活動することが決まったときはどういう気持ちだったんでしょう。

斎藤:まずは「どっちかな」って思いましたね。正直、“アイドルごっこ”になるんじゃないかっていう思いはありました。

――YouTubeで公開されているMVについたコメントを見ると、「芸人とは思えないくらいのクオリティで感動した」という声もかなり多いですよね。

斎藤:周りのスタッフさん含め、本気の大人が作るとこうなるんだ、とびっくりしました。僕の父親が美空ひばりさんが好きで、その影響で「川の流れのように」なども聴いていたので、秋元康さんの作詞の幅が素晴らしいなと思いましたね。

――そんな吉本坂の楽曲の中で特に思い出深い1曲を教えてください。

斎藤:僕のいるチームの曲ではないんですけど、(吉本坂46内ユニット)REDの「君の唇を離さない」ですね。このMVを観たときに、「これだよこれ!」って思ったんですよ。すごくカッコよくて。反響も一番ありました。

吉本坂46 『君の唇を離さない』Music Video / YOSHIMOTOZAKA46-Kimi no kuchibiru o hanasanai

――吉本坂のメンバーとして活動する中で、アイドルの大変さを感じた出来事はありますか?

斎藤:やっぱり稽古ですよね。自分だけならまだしも、みんなで揃えないといけないし、人によって進捗も違うので。MVの撮影もこの人数でとなると、夜中から次の日のお昼くらいまでかかったこともありました。もちろんスタッフさんの方が大変なんですけど、アイドルになるって大変なんだなと思いましたね。あとは、吉本坂でも握手会で行列になっているメンバーがいましたけど、乃木坂46とかの握手会の人数を聞いたら本当に多くて。涼しい顔をしてやっているのはすごいなと思います。裏を見せないのがアイドルだと思うので、そこを徹底しなければいけないし、並大抵の自制心では無理だなと。

――芸人とアイドルはエンターテインメントとして共通する部分もあると思うのですが、吉本坂として活動して気付いたことはありますか?

斎藤:それが、意外と相反するものなのかなと感じたんですよね。アイドルって“憧れ”なのでお客さんの視線が下からで、アイドルが上になるんですよ。お笑いは逆で、この視線の違いは大きいですよね。吉本坂のメンバーの中でも、アイドルになりきって活動をする人もいれば、芸人のままの人もいるという二極化はあったなと思います。あとは運営からすると、イメージ作りのためにアイドルには言わないでほしいこと、やらないでほしいことがあるじゃないですか。でも芸人はそれをあえてはみ出すんですよ。だから難しいところですよね。芸人という本職として見られるか見られないかの選択というか。

――アイドルとしての振る舞いと芸人としての振る舞いの両立が難しい、と。

斎藤:芸人でも自分を押し殺せるというか、アイドルに徹することができる人は向いていると思うんですよ。でもそれができない人はどうしてもアイドルとしてのイメージを崩しちゃうと思う。それはそれでまた新しいイメージになるんですけどね。吉本坂として番組に出ると「アイドルなんでしょ?」っていじられるんですけど、そこで照れたりボケずに、アイドルに徹することができるかどうか。

――一緒に活動していて、アイドルに徹していると思う吉本坂のメンバーはいますか。

斎藤:レインボーの池田(直人)とか、榊原(徹士)君とかですかね。持ってるものが違うので。あとはしゅんP(しゅんしゅんクリニックP)、おばた(おばたのお兄さん)とかも徹してます。僕の体感ですけどね。

――斎藤さん自身はアイドルとしてどういった点を意識されているんですか?

斎藤:僕はやっぱり、アイドルに徹することを貫こうと思っていますね。あとは嵐とかBIGBANGがすごく好きなので、彼らがライブでやるしぐさを取り入れたりすることを意識していました。

――自身がアイドルファンであることと、アイドルとして活動していることは感覚としては繋がっているんでしょうか。

斎藤:ちょっとでも近づきたいなという気持ちはあります。でも彼らは練習量も半端ないし、完璧だし、それでこそアイドルだなと思いました。余裕で届かない。選ばれた人しかなれない、努力だけではなれないのがアイドルだと思っていますから。だからこそみんなが憧れるわけで。

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