GARNiDELiA、2年間の思いをぶつけて作り上げた最高の今 『Duality Code』ファイナル公演

 MARiAによれば、この日の本編のラストナンバーを「G.R.N.D.」にした理由は、初めてGARNiDELiAがホール公演を叶えた場所が『stellacage Tour 2018 ~G.R.N.D.~』ツアーで来たこの中野・サンプラザだったからとのこと。メモリアルなこの場所で貴重なファイナル公演を迎えることができたこと自体が、GARNiDELiAの行き先が幸運に満ちていることを約束するようなものだった。「BLAZING」からは、ショルダーキーボードを掲げたtokuもステージ中央へ移動し、全員で一体感のあるステージを作り上げる。

 「2年前から計画してきたものが全部壊れて、どうしたらいいんだろうってなった日もあった。でも、それを越えて2021年から2年ぶりのツアーを迎えてこのステージに立ってる。私たちと私たちに会いに来てくれたみんなとの絆は、絶対に2年前より強くなってる。そして、私たち自身も絶対に強くなってる!」と宣言すると、MARiAは続けてこう言った。「私は2年前の私より、今の私のほうがめちゃくちゃ好きです。この私の歌で身体でみんなに全部を伝えようとしている私のことがめちゃくちゃ好き! そんな私のことを好きでいてくれるみんなのことがめちゃくちゃ好きです!」。MARiAの強さが一体どこから生まれてきているのかが証明された。それはきっと“好き”という感情から。ファンやGARNiDELiAチームを愛していることは無論、何よりも今の自分自身を愛することができるMARiAだからこそ、彼女の歌詞は常に包容力があるのだろう。

 「あの頃は戻ってなんかこない。だったら最高の今を君と作っていけばいい、そうでしょ!」と全力で放ち、今の自分を信じる大切さを歌った「my code」へ。悔しさでどうしようもなかった2年間の思いが込められたその声に、今やっと困難に立ち向かうだけの強さが付与されていく。

 アンコールは、ポップでフレッシュな「アイコトバ」から始まり、MARiAが感涙を輝かせながら歌った「Reason」に終わる。終演後、「君が未来を信じられなくなったら私のことを思い出して」と届けたMARiA。好きな気持ちや悔しい気持ちが生まれてくる限り、人は今よりもっと強くなれることを証明してくれたファイナル公演は、どこからどう見ても、GARNiDELiAらしさで満ちていた。

■セットリスト
1. Live On!
2. True High
3. grilletto
4. Burning Soul
5. 人魚姫
6. Aquarium
7. ミルクキャラメル
8. 宵闇胡蝶
9. 桃源恋歌
10. オトメの心得
11. 蒼天(新曲)
12. 極楽浄土
13. stellacage
14. star trail
15. further
16. my code
17. SPEED STAR
18. BLAZING
19. 約束 -Promise code-
20. G.R.N.D.

EN1. アイコトバ
EN2. MIRAI [Acoustic Ver.]
EN3. Reason

関連記事