EXILEリレーインタビュー第4回

【EXILEを紐解く5つの質問】20周年特別企画、メンバー全員リレーインタビュー第4回:佐藤大樹

 2001年9月27日のメジャーデビュー以降、メンバーの勇退や加入を繰り返しながら、音楽シーンの最先端を走り続けているダンス&ボーカルグループEXILE。2021年9月27日にデビュー20周年のメモリアルイヤーに突入した。

 リアルサウンドでは、EXILEの20年とこれからの活動に向けた「EXILE20周年特集」を展開中。その特集の一環としてメンバー全員登場のインタビュー企画をスタートする。EXILEの20年の歩みの中で、それぞれがどのように活動し、ファンやシーンと向き合ってきたかを5つの質問を通して紐解いていく。

 毎週更新のリレーインタビュー、第4回は佐藤大樹の思いを聞く。(編集部)

■思い入れのあるライブ or 楽曲(シングル、アルバム)

佐藤大樹(以下、佐藤):僕たちEXILE第四章の新メンバーが入って、1発目のMVを撮影した「NEW HORIZON」ですね。それまでサポートダンサーとしてMVに出演したことはありましたが、自分がメインとなって撮ってもらうのはこの曲が初めてでした。なおかつ、新生EXILE1発目の曲だったので、かなり気合いを入れて撮影に臨みました。特に印象に残っているのは、ソロカットの撮影です。はじめはどういうふうに踊っていいか全然わからなくて上手くいかなかったんですけど、撮影を待っている他の新メンバーが、僕が踊っている様子を見てくれていて。モニター越しに、みんなで「イエーイ!」って盛り上げてくれて助かりました。撮影はとにかく新鮮で楽しくて、でもめちゃくちゃ緊張したなっていう思い出がありますね。だからこそ、今でもライブでこの曲を踊ると背筋が伸びますし、何年後もキレキレで踊りたい大切な1曲になっています。

ーー加入当時、先輩にアドバイスをもらったことはありますか?

佐藤:あの頃の自分は、EXILEとして番組収録を行う時に、髪を下ろして踊ることが多かったんですよ。加入した時は19歳でグループ最年少だったんですが、「可愛らしく見えないほうがいいよね。もっとワイルドなほうがいいんじゃない?」というアドバイスを先輩方にいただいて、MV撮影当日に髪を上げてセットし直したというエピソードがあります。今でこそ自分の好みや見せ方もわかってきましたけど、当時はこだわりが全然なかったので、先輩方のアドバイスを素直に聞いていました。それ以降は、撮影がある時はヘアメイクさんに「EXILEっぽくしてください」ってオーダーするようになりましたけど(笑)。

■EXILEのメンバーとして心掛けてきたこと

佐藤:個人活動をやらせてもらっている時に特に感じるんですが、そこにいるのが僕1人でも「EXILEの人が来た」という見え方になるんですよね。佐藤大樹としてじゃなくて“EXILEの人”として見られるから、もし自分の態度が悪かったり挨拶ができていなかったら、EXILE=礼儀がなっていない人達だと思われてしまうんです。それは加入当時にAKIRAさんをはじめとする先輩方に教えていただいたことでもあります。今でもどこかの現場に行く時は、自分はグループの代表として来ているんだという自覚を持って行動するようにしています。

■ファンとの繋がりを感じた瞬間

佐藤:コロナ禍に入って有観客でのライブができなくなった時、まずはいつもライブに来てくださっている方との交流を深めたいという想いで、EXILE mobileで書いているブログの更新を増やしていたんですが、ブログへのコメント数も、いつもよりグッと増えたんですよね。ファンの皆さんにとって、ライブに行けない時にメンバーと繋がってると唯一思えるものがSNSだったから。その時のことはとても印象に残っています。SNSを更新すればするほどファンの皆さんが喜んでくれることが嬉しくて。オンラインライブを行うまではそれが僕の救いになっていましたし、後々「あの時、大樹くんがたくさんSNSで発信してくれたから、勇気づけられました」と言っていただくことも多くて。実際に会えなくても、心では強く繋がっていたなと思います。

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