柚希関汰×有光陽稀×翔咲 心が語る、男装プロジェクト dreamBoatの面白さ 活動を通じて見えた各グループのカラーも

 風男塾、ael-アエル-、BOPによる男装総合エンタテイメントプロジェクト・dreamBoatが、2021年12月4日、3組が一堂に会するイベント『#だんぱら_フェス4』を開催した。dreamBoatは同年12月1日にも、3ユニットでの合同シングル『夢限大セイリング』をリリースしており、2022年も勢力的に活動していくという。そんな今注目のプロジェクトから、柚希関汰(風男塾)、有光陽稀(ael-アエル-)、翔咲 心(BOP)の3人が登場。dreamBoatの活動の魅力や『#だんぱら_フェス4』の思い出、今後挑戦したいことなどについて、賑やかに語ってもらった。(斉藤碧)【記事最後にプレゼント情報あり】

【オリジナル動画】お互いの第一印象は?

「とにかく小さいかった…」 dreamBoat 柚希関汰&有光陽稀&翔咲 心が第一印象を明かす

dreamBoatでの活動を経てお互いに受けた影響

――まずは、各自が所属するグループとご自身の紹介をお願いします。

翔咲 心:俺が所属する“BOP”のコンセプトは“最高に圧倒的であれ”。歌やダンス、ステージでのパフォーマンスのカッコよさで、圧倒的な存在になることを目標に活動しているグループです。その中で俺はリーダーなんですが、あまりしっかりしていないので、他のメンバー3人に支えられていますね(笑)。新しく入ってきた2人も、後輩なのに俺よりもしっかりしているので、俺は時たまリーダーとして頼られる、そんな立ち位置です。

翔咲 心

有光陽稀:ael-アエル-は、ロックを基調とした楽曲のダンスボーカルグループですね。2021年に5人体制になりまして、さらにカッコよくなったパフォーマンスを届けたいと思いながら活動しています。5人中3人が新メンバーということもあり、最近は最年長で経歴も長めな俺が引っ張っていく場面が増えているんですけど、基本的には甘やかされて生きていきたいと思っているので、みなさん、甘やかしてください(笑)。

有光陽稀

柚希関汰:風男塾は“人を元気にする”をモットーに活動しているんですが、俺自身は加入してからまだ約1年で、後輩というポジションにいます。ただ、今までは一番先輩の(紅竜)真咲くんがずっとグループを引っ張ってくれていたんですけど、真咲くんが2月に卒業することになったので、最近は俺もMCポジションを勉強していて。自由人揃いでワチャワチャした風男塾をまとめられる存在になれたらいいなと思っています。

柚希関汰

――2021年7月にシングル『LIKE A RAINBOW』で風男塾にインタビューした時は、関汰さんはいじられキャラという印象がありましたけど、ここ半年でまとめ役に転身したんですか。

柚希関汰:いや、いじられキャラなところは全然変わってないんですけど(笑)。風男塾は年齢も経歴もみんなバラバラで、俺のように年上組だけど後輩のメンバーもいれば、(神那)橙摩くんや(偉舞喜)雅くんのように、俺より年下でもグループを引っ張ってくれるメンバーもいて、混ざり合ってるグループなので、それが良い方向に活かされているんじゃないかなって思いますね。助けてほしい時は助けてもらうし、逆に「これどうしたらいいかな?」って相談してもらうことも多いし、この1年でそういうコミュニケーションがみんなでたくさんとれるようになってきたなと思います。

有光陽稀:年齢や経歴の差がありながらも、みんなで楽しくやれているっていうのは、dreamBoatもそうですね。各グループの中には年の近いメンバーがいなくても、dreamBoatで集まってみたら意外と同級生がいたりするから、面白い関係性だなって思います。

――年齢的には陽稀さんと関汰さんが近くて、心さんが年下でちょっと離れていますが、普段の3人の関係性はどんな感じなんですか?

柚希関汰:こころんは妖精さんですね。ぷかぷか飛んでそうな雰囲気で、そのままどっかに飛んで行っちゃいそう(笑)。

有光陽稀:癒しだよね。心が一人いれば、その場が浄化されるなって思うし、安心します。

翔咲 心:えー、嬉しいです(照笑)。俺から見た二人は、お兄さんみたいな存在ですね。二人がいると安心感がすごいので、つい頼っちゃいます。

――プライベートで遊びに行ったりすることは?

有光陽稀:3人ではまだないですね。「今度ご飯行こう」って言ったまま実現してなくて。

柚希関汰:俺は「陽稀くん、ご飯行きましょう!」って、すがりついてますけどね。

有光陽稀:関汰はわざわざ俺の地元まで来るんですよ。関汰の家からは距離があるのに、「会ってください、地元まで行くんで!」って。ael-アエル-のメンバーですら1人も来たことないのに(笑)。

――距離の詰め方がちょっとおかしい(笑)。

柚希関汰:あははは!

有光陽稀:秒で距離詰めてきましたからね。でも、もしよかったら心も。

翔咲 心:はい、心も地元まで会いに行きます!(笑)

――またさらに距離が縮まったところで、2021年12月1日にリリースされた、dreamBoatのシングル『夢限大セイリング』に話を移したいと思います。今回の制作や12月4日に開催された『#だんぱら_フェス4』を通して、発見したことや学んだことを教えてください。

柚希関汰:今までは風男塾でしか活動していなかったので知らなかったんですけど、レコーディングのやり方やライブパフォーマンスの見せ方、ファンの方への対応とか、いろんなことがグループによって違っていて、それぞれの良いところをたくさん吸収しました。風男塾に戻った時にも、他のグループの人の歌い方を参考にして、ここはこういう歌い方をしてみようって思ったり、引き出しが増えたのを実感しましたね。それをこれから自分の物にして、次回dreamBoatで活動する時には、さらに成長した姿を見せたいなと思っています。

翔咲 心:dreamBoatは本当に一人ひとりが個性豊かで、違うタイプの“イケメン”の集まりなんですよね。だから、絶対に推しを見つけられるグループだなって思いますし、普段違った活動をしている3グループが合同で曲を作っていく中で、俺自身も自分にないところを他のグループのメンバーから学んで、成長に繋げられたなと思っています。特に勉強になったのは、陽稀さんのステージでの歌と見せ方ですね。ライブのリハの時はずっと陽稀さんを追いかけて見ていました。

有光陽稀:絶対嘘ですよ(笑)。

翔咲 心:なんで!?(笑)

有光陽稀:だってリハーサルの時、俺には何も言ってくれなかったけど、同じグループの(雫月)Leeさんには「Leeさんって、やっぱりカッコいいですね」って言ってたもん。知ってるんだから?(拗ねた表情)

翔咲 心:いや、あの、もちろんLeeさんもカッコいいんですけど……今回の『#だんぱら_フェス4』で一番影響を受けたのは陽稀さんでした。素敵でした!(拍手)

柚希関汰:俺も、ライブの見せ方は陽稀くんから学ぶことが多かったですね。

有光陽稀:まぁね、ライブ中の俺、オーラが溢れ出しちゃってるからなぁ……(キメ顔)。というのは冗談で、ありがとうございます(笑)。俺が今回の制作を通して一番いいなと思ったのは、風男塾がめちゃくちゃ楽しんでリハをしているところですね。真面目にやっているんですけど、その中でもすごく楽しんでる姿を見て、たしかに、リハーサルでパフォーマンスしながら楽しめなかったら、本番でお客さんを前にした時も楽しめないなって気づかされました。ael-アエル-も最近はそれを取り入れて、リハから楽しくやってます。

――でも、新メンバーが加入してすぐの頃は、風男塾も今のような余裕はなかったのでは?

柚希関汰:そうですね。風男塾は俺も含めて、加入から約1年の新メンバーが3人いるんですが、最初の頃はみんな、ガチガチに緊張したままツアーを廻っていて。それが22公演を終えた頃には、素直にライブを楽しめるようになっていて、自分でも大きく変わったなって思いました。でも、ライブを楽しむためには、それまでにすごく練習しないといけないし、今はステージ上で遊びを入れられるくらい余裕を持てるようにならないと! って思っていますね。そういう経緯があるので、風男塾自体は歴史あるグループですし、dreamBoatではお兄さん的な立場だと思いますが、個人的には、他のグループを引っ張っていくというよりは、今のメンバーでまた新たな風男塾を作り上げていきたいという意識で参加させていただきました。

――それぞれのグループにダンスリーダーやボーカルリーダー、トークリーダー的な人がいると思うんですけど、3組が一緒になった場合は、誰が中心になってメンバーを引っ張っていくんですか? これだけ人数が多いと、やっぱりまとめ役が必要なんじゃないかな、と。

有光陽稀:歌はみんな結構自由に歌っていたんですけど。ダンスに関しては各グループに得意なメンバーがいるので、ael-アエル-だったらLeeさんだし、BOPは(海憧)乙綺、風男塾は橙摩と雅が率先してやってくれました。普段別で活動している3グループが合同でやるってなると、スタッフ陣も各グループの担当さんが参加されるので新鮮でしたね。例えば、歌のレコーディングの時についてくれるディレクターさんはael-アエル-の担当の方なんですけど、振付師さんは風男塾の担当の方だったり、各グループのマネージャーが現場にいたりして。スタッフ陣も含め、3グループの全員が手を取り合って作ったっていう感じでした。でも、絶対的にこの3グループの壁を壊してくれたのは、BOPの乙綺だと思います。

翔咲 心:乙綺くんはムードメーカーで、BOPでいる時もずっと喋り続けてるんですけど、dreamBoatではちょっと抑え気味になるのかなと思ってたんです。でも、全然でしたね(笑)。

柚希関汰:じつは何人かいるんじゃないか? って思うくらい、乙綺くんはどこにでもいるよね(笑)。『#だんぱら_フェス4』の楽屋でも、パッて見たら隣にいて、いつの間に? って思って。次の瞬間見たら、もう違う部屋にいて、あれ? みたいな。間違いなく瞬間移動してました(笑)。

翔咲 心:そうやってdreamBoat全体を明るくしてくれて、同じグループのメンバーながら、ありがたかったですね。『夢限大セイリング』には#だんぱら_フェス4』まではBOPからは俺と乙綺しか参加してなくて。そのリリースイベントには、乙綺さんがAチーム、俺がBチームに分かれて出演していて、イベント期間中はあまり会う機会がなかったんですよ。だから、たまに会った時の乙綺さんの成長っぷりに驚かされました。今までのMCではガヤを入れる飛び道具みたいな感じだったのに、今では司会進行をやってくれるし、dreamBoatからいろんなものを持って帰ってきてくれたんだなって。そんな乙綺さんの姿に感化されて、自分もリーダーとして成長できたんじゃないかなと思っています。

――その成果が『#だんぱら_フェス4』のBOPのステージで発揮されたんじゃないでしょうか。

翔咲 心:そうだと嬉しいですね。そこで4人のBOPをお披露目したんですけど、当日顔を合わせてみたら、新メンバーの2人(彩浪遥斗、流雅真紗斗)がもう、緊張を感じさせないくらい堂々としていて、俺としては「任せた!」くらいの気持ちでステージに上がりました。そうしたら、本当に素晴らしいパフォーマンス見せてくれて。リアルサウンドさんのライブレポートにもカッコいいハイキック姿を載せていただいて(笑)。これからのBOPが楽しみになる初ステージになったんじゃないかなって思います。

――ael-アエル-の新メンバー3人(八雲杏、逢坂朔玖、碇たくみ)も、今回が初めての『#だんぱら_フェス』出演でしたね。

有光陽稀:aelの新メンバーも、『#だんぱら_フェス4』やdreamBoatの活動を通して、すごく成長したなって思います。初めは、ただでさえael-アエル-のことでいっぱいいっぱいなのに、dreamBoatとしても活動するってなったら、また先輩が増えたりしてみんな緊張するかな? って思っていたんですけど。いざ始まってみたら、和気あいあいとやれていて頼もしかったです。その結果、俺やLeeさんと新メンバーの仲も深まったし、グループとして自信を持ってパフォーマンスできるようになりました。あと、ael-アエル-は今までカッコいいロックを全面に出してきたんですけど、dreamBoatの曲がすごく爽やかでキラキラしていたことで、俺達もそういう見せ方ができるんだって思えたことも大きな収穫でしたね。でも、ael-アエル-がキラキラまでいっちゃうとちょっとイメージと違うから、キラキラ+カッコいいで“ギラギラ”を目指そうって、Leeさんが言ってました!

柚希関汰:陽稀くん、本当にLeeさんのこと好きだなぁ。楽屋でもずっとLeeさんの話をしてるんですよ。

有光陽稀:うん、大好き!(笑)

柚希関汰:それもdreamBoatで発見したことですね(笑)。

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