AKB48、“1年後”目指すステージに向けて 大舞台への返り咲きを期待させた2021年下半期 

2008年は『紅白』落選の悔しさから奮起

 13年前の2008年。AKB48の存在が知られはじめ、前年のアキバ枠での出場もあって『紅白』出場が有力視されていたが結果は落選。

 迎えた2009年、“今年ブレイクしなければAKB48は一発屋として認知されて、上にはいけない”とされていた。そんななか初の『選抜総選挙』や『組閣祭り』に立て続けに挑んだ。色々な想いが渦巻き、その苦しみからドラマが生まれていった。その熱がファンにも伝わり、人気が拡大。同年末『紅白』への単独初出場を果たし、以降11年連続出場の偉業を成し遂げることになった。

 すべては、2008年の落選の悔しさからだった。秋元才加も当時「AKB48の状況を考えたら絶対に『出たい』って思っていましたから。その年はほかのアイドルの方々も出られなかったんですよね。でも、だからこそ、私たちが出たかったんですよ」と話し、その悔しさを身に刻むため、『紅白』直前のある日、NHKホールへ行って「来年必ず」と心に誓ったという。

 河西智美も当時、『紅白』を家族で観ながら「今の自分やAKB48には期待されていないっていう現実がわかって、悔しくて。『今、私はここにいちゃいけない。もっと頑張らなくちゃ』って思いました」と奮起した。その気持ちは、現在の向井地の心境と似ているのではないだろうか。

 1年後の2022年12月31日、AKB48はどの場所の、どの舞台に立っているのか。勝負の1年が明日から始まる。

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