モーニング娘。'21、佐藤優樹は誰もが認める“刺激的な存在”だった 2年ぶり単独コンサートで見送った卒業

 アンコールでは、純白のミニドレス風の衣装で登場。最新シングルより「よしよししてほしいの」を披露した。天使が舞い降りたかのような空間だったのも束の間、「わがまま 気のまま 愛のジョーク」で再び会場のボルテージはMAXに。ライブで盛り上がる同楽曲だが、この日は歓声がNGだったこともあり、譜久村が「心の声を届けてー!」と叫び、会場の手拍子に耳を傾けるジェスチャーでその熱気に応えた。終盤で〈愛されたい〉と歌う佐藤に向けては、メンバーカラーであるエメラルドグリーン一色に光るペンライトの波がこの日一番揺れた。

 そして、佐藤が黒い衣装にライトストーンをあしらったシックな服装で再登場した。衣装に関して佐藤は、会場とペンライトが光る様を体現したものだと説明。アイドルとしての最後の姿に、ライブでの思い出やファンの存在を重ね合わるという愛情深い一面が感じられた。ラストは「笑顔の君は太陽さ」をソロで歌唱。間奏では、メンバーやスタッフ、ファンに感謝を伝えた後、恩師であるつんく♂に対し感情を爆発させながらメッセージを叫ぶ感動的な場面となった。

 最後は元気に「ばーい!」と言ってステージから降りた佐藤。本公演は佐藤優樹の卒業というメモリアル公演となったと同時に、次世代メンバーの成長も大いに感じられる時間にもなった。

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