Kis-My-Ft2、逢いたい思い届けた10周年イヤー 7人の特色活かした個人活動にも注目
個人での活動も、ますます活発だ。男性タレントバラエティ出演本数ランキング(※1)では2位に藤ヶ谷太輔、5位に同率で宮田俊哉と二階堂高嗣がつけている。また、千賀は美容、横尾渉は料理など、個人の色を活かせるフィールドでの仕事も増えてきた。『プレバト!!』(TBS系)においては、いまや不可欠な存在となったキスマイ。これぞキスマイらしく、自分たちの仕事を“掴み取った”形だ。
北山宏光は、今年3本のドラマに出演。主演した『ただ離婚してないだけ』(テレビ東京系)では、アイドルらしからぬダークな表情で自暴自棄な男とその変化を演じ、『正義の天秤』(NHK総合)では一転、ゲームオタクの弁護士役に。その振り幅の広さが話題となった。
前者ではキスマイが主題歌を務めた。サスペンスフルな世界観をサウンドで表現し、切々と訴えかけるような「Fear」は、ソロで歌い繋ぐという、シングル表題曲としては新しい試みも。「SO BLUE」との両A面シングルとして9月15日にリリースされ、オリコン週間シングルランキング1位を獲得。同チャートでの初登場1位連続獲得記録を28作に伸ばした。
また、藤ヶ谷は2年ぶりの舞台『ドン・ジュアン』にて、またも多くの観客を虜にした。来年には主演映画『そして僕は途方に暮れる』の公開も控えている。2018年に藤ヶ谷主演にて舞台上演され、観客の熱い声に応える形で映画化される運びとなった本作。早くも期待が高まる。
宮田は、音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』に主演。年明けに放送予定の『UTAGE! 2022新春4時間スペシャル』(TBS系)では、引き続き中居とともに司会(MCアシスタント)を務めるなど、作り手からの信頼も感じる。笑顔を絶やさず、誰も傷つけない姿勢で引っ張りだこの宮田は、キスマイの優しき前衛だ。
キスマイに関わる多くの人々の愛情を感じた1年でもあった。節目には、各所とファンが手を取って喜び合うような関係だ。「Luv Bias」リリース時の『オールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送)、ベスト盤に収録された10周年記念作品「A10TION」ミュージックビデオの細部にわたるこだわり、2年連続での配信ライブの実現など、キスマイに関わるすべては“愛”としか表現することができない。
彼らは、2022年の抱負を表す漢字として“逢”を掲げた(※2)。来年は、キスマイにとって2019年以来となる有観客ライブおよびツアー『Kis-My-Ftに逢える de Show 2022』が控えている。ジャニーズJr.時代に使用していたライブタイトルを、10周年を経た今、改めて冠したことも感慨深い。世間ではすっかり“気のいいお兄ちゃん”的存在でありながら、まだまだファイティングポーズを下ろすつもりはない7人。2022年も、貪欲に駆け抜けていくことだろう。
※1:https://style.nikkei.com/article/DGXZQOUC138EX0T11C21A0000000/
※2:https://natalie.mu/eiga/news/456802