櫻坂46、デビュー1周年記念ライブ開催目前 経験や覚悟がどう形に? 日本武道館ワンマンに望むこと
櫻坂46が12月9〜10日に日本武道館にてワンマンライブ『1st YEAR ANNIVERSARY LIVE』を開催する。櫻坂46は昨年12月にデビューしてから今年で1周年。特設サイトにはこれまでリリースしてきたシングル3作分の全曲のフォーメーションが掲載され、1年間のグループの歩みが一目で振り返られるようになっている(※1)。パフォーマンスや演出はもちろんのこと、そもそも櫻坂46としての周年記念ライブが初のため、どのような公演になるのかも注目だ。季節は冬だが、会場付近には都内でも有数の桜の名所として知られる千鳥ヶ淵があり、グループ名にちなんだ場所として最適だろう。
一年間の集大成
思えば一年前の今頃、櫻坂46はまだ真っさらな状態だった。このグループがどこへ向かうのか、何を打ち出していくのか、ファンにとってもメンバーにとってもあやふやな状態でスタートしていたように思う。しかし活動を重ねていくに連れて、それが徐々にはっきりとしてきた。メンバーたちのノリも活性化し、“全員で成長する”というスローガンがしっかりと機能している印象だ。だからこそ、今回のライブはこの一年間の集大成として見ることができる。
また今回の会場となる日本武道館と言えば、欅坂46時代の2019年にデビュー3周年を記念して開催したアニバーサリーライブの東京公演が記憶に新しい。その際は、縦型スクリーンに荘厳なステンドグラスの映像を映したり、劇団かかし座の協力によって実現した影絵のパフォーマンスなど、楽曲の世界観を表現する様々な演出がステージ上で展開されていた。そういう意味では、櫻坂46がこれまで発表した作品をどのような形で魅せてくれるのかという点は最大の注目ポイントである。
メンバーそれぞれの成長
期待したいことのひとつして、メンバーそれぞれの成長をステージ上で明確な形で見せてくれることが挙げられる。それはドキュメンタリー的なものでもいいし、一人ひとりのインタビューでもいい。あるいはパフォーマンスという形でもいい。本人たちの発する言葉やダンスで、今現在の自分自身や今後についてを素直に表現してもらいたい。特に現在のセンターである田村保乃が、何を考え、どんな表情を見せるのかは多くのファンが気になっているところだろう。
そして、櫻坂46になって刷新された新体制と、それに付随して企画されたであろう6月のライブ『BACKS LIVE!!』が、本公演にどう活かされるのかも見ものだ。フォーメーションの3列目メンバーたちが出演したこのライブで、彼女たちが得た経験や、芽生えた覚悟が一年間の集大成であるこの場にどう結び付いてくるのか。その点で、BACKSメンバーが歌唱する楽曲「ソニア」の扱われ方にも関心が集まる。