岡崎体育、温かく幸福感に満ちたワンマン『めっちゃめちゃおもしろライブ』レポ 全国ツアー開催も発表

 後半戦1曲目は「Fight on the Web」。ステージに現れたバンドの当て振りに合わせ、岡崎と謎の女性がインターネット掲示板でレスバトルをする映像が流れる。岡崎が「知り合いにマキシマム ザ ホルモンがいて」とレスを送ると、女性が「わたし、マキシマム ザ ホルモンのナヲなんだが」とレスを送り、バトル相手がナヲだったというまさかのサプライズに驚きと喜びが入り混じる客席。そして岡崎がステージに再登場すると、ライブ定番曲「XXL」で会場を熱狂の渦に巻き込む。「R.S.P」ではジャンケンで勝った人だけが踊れるという、ライブではお馴染みの演出を取り入れていた。会場のビジョンにはジャンケンに勝って踊るファンと、負けて棒立ちしている切ない姿のファンが並ぶ、シュールな映像が流れていた。

 「Voice Of Heart 2」の歌唱後に「愛してるよ」とキメ顔で言ってから、「なにをやってもあかんわ」でステージを縦横無尽に動き回り、「Let's go to the bank!」と謎の言葉で盛り上げる。「普通の日」「八月の冒険者」は自転車でステージ両脇に移動し、客席に近い場所で歌った岡崎。様々な方法で「おもしろライブ」を作り上げていく。しかし彼のライブは、感動させてもくれる。彼の音楽やライブへの想いが込められているであろう「エクレア」での魂が込められた岡崎の美しい歌声は、観客の目頭を熱くさせるものだった。「これだけは言わせてください。最高の人生です!」と宣言してから、本編最後に「The Abyss」を披露。ミラーボールの下で「あと45秒で全員を踊らせます!これが僕のプライドです!」と叫んでからの盛り上がりは、凄まじかった。

 アンコール1曲目に「Hospital」を披露してから2022年に全国ツアーを行うことを発表。きっとこれからも彼は、全国のライブ会場で“観客のボルテージを一気に最高潮に”してくれることだろう。最後は「自分が一番好きな曲」と語ってから「鴨川等間隔」を披露。満面の笑みで歌う岡崎と、穏やかな表情で身体や腕を揺らすファン。その空間は温かく、幸福感に満ちていた。最後は投げキッスを客席に振り撒きファンを興奮させ、ステージを去っていく岡崎。圧巻のステージは幕を閉じた。

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