清春、バースデーライブは久しぶりのバンドスタイル 緩急ある楽曲披露で作り上げた贅沢な時間

 清春が戻ると、ここから後半戦に突入。「JUDIE」では清春が挑発するような視線を客席に向けながら「恵比寿ー!」と煽ると、観客たちもそれに応えるよう拳を突き上げる。まるで会場がライブハウスになったのかと錯覚するほどの勢いだ。続く「リグレット」はまだリリースされていない新曲だったが、そんなことは関係ないとばかりに観客たちは大きな盛り上がりを見せる。さらに「SURVIVE OF VISION」「グレージュ」を披露し、本編のラストは「眠れる天使」で会場を一つにした。

 アンコールは、清春へのバースデーサプライズからスタート。ステージ後方のスクリーンに動画が投影され、ファンからの「一生ついていきます」「大好きです!」といった熱いメッセージや、身近なスタッフや関係者、ミュージシャンからの「いつもありがとう」「ずっとカリスマでいてください」といったあたたかいメッセージが流れる。続いて、元々清春と交友のあるくっきー!(野生爆弾)や、清春がYouTubeを常にチェックしているというかまいたちも動画に登場。予想外のゲストからのメッセージには、さすがの清春も驚いたようだった。さらに、スタッフがステージに大きなバースデーケーキを運んでくると、清春は少し照れながらも「今年はすごいね」と嬉しそうな表情を見せた。

 あたたかな祝福ムードに包まれていた会場だが、清春がギターをかき鳴らすと一気にライブモードへ切り替わる。艶っぽく官能的に攻める「wednesday」、激しく暴力的なサウンドの「club『HELL』」を立て続けに披露し、再び会場のボルテージをグングンと上げていく。ラストはアコースティックギターを弾きながら「EMILY」を熱唱し、清春53歳のバースデーライブは幕を下ろした。ファンやスタッフ、メンバーを始めとする周囲の人々に愛され続ける清春のカリスマ性を再確認できるライブであった。

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