BTS、2年ぶりオフラインコンサートに高まる期待 『グローバルシチズンライブ』『Run BTS!』でも変わらぬ歌を楽しむ心
BTSが9月26日、『2021グローバルシチズンライブ(2021 Global Citizen Live)』に出演し、観る者を圧倒させるパフォーマンスを披露してくれた。
『グローバルシチズンライブ』とは、国際貧困撲滅社会団体であるGlobal Citizenによるキャンペーンイベント。公式YouTubeチャンネルを通じて6大陸主要都市で撮影されたステージ映像を生中継したものだ。
BTSは韓国・ソウルにある国宝の崇礼門(スンレムン)を背景に「Permission to Dance」、「Butter」を披露。加えて、米・ニューヨーク会場で収録されたColdplayのステージにも映像出演し、Coldplay X BTS名義でリリースした「My Universe」をお披露目した。
グローバルグループとして世界的人気を博しているBTS。今やその歌声が聴こえてこない日のほうが珍しいほどだ。歌番組にも引っ張りだこ。何度も彼らのパフォーマンスを見てきた。いつだって好きな時にYouTubeでMVを見返すことも可能で、多くのARMYが歌い踊る姿も見届けてきた。次にどんな歌詞が、どんな振り付けがくるのか、わかっている。それでも、なぜ毎度彼らのパフォーマンスを見ると飽きもせず釘付けにされてしまうのだろうか。
その理由は、その時々のステージに応じて、彼らの表情が変わるから。今回『グローバルシチズンライブ』のトップバッターとして歌われた「Permission to Dance」は、まさに祭りの始まりといった華やかさと、その幕開けを飾るという大役を担うにふさわしい堂々とした表情で魅了する。そして、多くのダンサーたちと一緒に踊るクライマックスではリラックスした表情の中にも、カメラの先にいる世界中の観客をも巻き込んでいこうという思いを感じさせる伸びやかな歌声と集中した眼差しが印象的だった。
もう一つの理由は、今のBTSだからこそ見ることができる景色を、毎回更新してくれるから。「Butter」の歌い出し、JUNG KOOKが現れたのは崇礼門の上。そしてV、J-HOPE、JINが歌いつなぎメンバーが揃ったのは、崇礼門の前に広がる道路のど真ん中だ。ソウルの美しい夜景とライトアップされた国宝、そして吹き上がる花火……この特設ステージは今後そう簡単には見ることのできないものであることは一目瞭然だ。
先日の国連本部でのパフォーマンスもそうだが、様々なボーダーを乗り越え、たくさんの人の心を惹きつけることができる「BTSだから」と実現する夢のステージが確かにある。いわば彼らのステージは、今よりも少しだけ明るい未来を切り開く……そんな歴史を変えていく瞬間を見届けているような気持ちにさせてくれるのかもしれない。