BLACKPINK LISAがJENNIE、ROSÉに続きソロデビュー 各作品から考えるメンバーの強み

 今回のLISAのソロデビューを受けて、JENNIE、ROSÉのソロ活動を振り返ると、様々な相違点があった。JENNIEはBLACKPINKのメンバーとして初めて2018年にソロデビューを果たした。デビュー曲である「SOLO」は崇高な印象を与える曲調であるが、強気な恋愛観が歌詞に綴られており王道のガールクラッシュジャンルであると言える。K-POPシーンにはカリスマと呼ばれる女性歌手が多くいるが、同楽曲をきっかけにJENNIEもそこに仲間入りを果たした。それだけでなく、K-POP全体でも再生回数や影響力の大きいBLACKPINKのメンバーであるだけに、世界40カ国国のiTunesで1位を獲得するなど世界的にも存在感を示したJENNIE。ソロデビュー以降もモデル活動やYouTubeの個人チャンネルを開設するなど、多方面に渡る活躍を見せており、今後も自己発信に期待したいところだ。

JENNIE - 'SOLO' M/V

 ROSÉもLISAと同様に今年ソロデビューし、「On The Ground」と「Gone」の2曲を発表した。ROSÉは、BLACKPINKの中でも高い歌唱力を持っていることで知られており、これまでも様々なカバーソングを披露し好評を得てきた。そんなROSÉのソロ曲である「On The Ground」は、持ち前の柔らかな歌声中毒性のある音楽で相乗効果が発揮されている。また、同楽曲では、サビで寝転がったりダンサーに持ち上げられるなどの斬新な振り付けもあり、ROSÉなりのK-POPクイーンとしての在り方を感じられた。一方、「Gone」はバラードナンバーで洋楽寄りの印象を受ける。BLACKPINKの時とは一転し、海外生活が長かったROSÉが伸び伸びと歌を楽しんでいるような一面を堪能できる楽曲であった。

ROSÉ - 'On The Ground' M/V
ROSÉ - 'Gone' M/V

 それぞれのソロ活動を振り返ると、ガールクラッシュというBLACKPINKのコンセプトを踏まえつつも個々人のカラーが存分に発揮されていることがわかる。ソロ活動によってグループにも一層厚みが生まれたBLACKPINK。メンバー全員が異なるタイプのヒロインという印象を与えたこともあり、今後も唯一無二のガールクラッシュグループとして活躍し続けるだろう。

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