「Dive To World feat. Takuya Yamanaka (THE ORAL CIGARETTES) 」インタビュー
SKY-HI×THE ORAL CIGARETTES 山中拓也、コロナ禍が浮き彫りにした信頼関係の尊さ トップランナー同士が惹かれあった理由
SKY-HIと山中拓也(THE ORAL CIGARETTES)とのコラボレーション曲「Dive To World feat. Takuya Yamanaka (THE ORAL CIGARETTES)」がリリースされた。
プロデューサー・KMによるドープなトラックと鋭利なギターのリフ、そして、SKY-HIと山中のラップが絡み合うこの曲は、オルタナティブな感覚に溢れたアッパーチューン。ジャンルを超越した二人の才能が見事に融合した楽曲に仕上がっている。
リアルサウンドでは、SKY-HI、山中の対談をセッティング。「Dive To World」の制作を軸に、両者の現在のモード、音楽シーンに対するスタンスなどについて語ってもらった。(森朋之)【最終ページに読者プレゼントあり】
「一緒に曲は作らなあかん」と思っていた(SKY-HI)
ーーSKY-HIさんとTHE ORAL CIGARETTES(以下、オーラル)は、今年6月に開催されたSKY-HIさんの東名阪・対バンツアー『遊戯三昧』の大阪公演(6月18日/Zepp Osaka Bayside)で共演。手ごたえはどうでした?
SKY-HI:すごくよかったですね。「やっとやれた」という気持ちもあったし、対バンでしか得られないものもあって。フェスのときは「ロックバンドの中に俺」という感じで、"他所物"として見られてる空気は感じるんですよ。『遊戯三昧』のときはオーラルのライブの強度を観ることもできたし、そのおかげで自分のライブのことを考えることもできて。ポジティブな相互作用が多くて、嬉しかったし楽しかったです。
山中拓也(以下、山中):俺らとしては、まず、SKY-HIのツアーに呼んでもらえたこと自体が嬉しかったですね。呂布カルマ(6月13日/Zepp Nagoya)、ちゃんみな(6月27日/Zepp Divercity)に並んでロックバンドを入れてくれたことも光栄だし、当日もしっかり受け入れてくれて。ライブの後で「ロック好きになりました」と言ってくれた方もいたし、SKY-HIが育んできた優しさがちゃんと浸透しているんだなと。SKY-HIのライブに関しては、スキがないのは知ってますからね。ステージの袖で、あきら(あきらかにあきら/Ba/Cho)と「スキねえな」って言ってました(笑)。
SKY-HI:すごくいい空気だったんですよ。オーラルとの対バンは初めてだったんですけど、俺と拓也の人間的なつながりの深さだったり、それぞれの場所でお互いの話をすることもあって。それを踏まえての共演だったから、オーラルにもホーム感のなかでライブをやってもらえたのかなと。もちろん自分のワンマンとも違うし、新鮮な音楽体験でしたね。
ーーSKY-HIさん、山中さんのコラボレーションによる「Dive To World」は、対バンライブのために作った曲なんですか?
SKY-HI:どうだろう? だいぶ前から「一緒に曲は作らなあかん」とは思っていたんやけど。
山中:なんで関西弁?(笑)
SKY-HI:(笑)。実際、いつでも曲を作れる関係だったんです。お酒を飲みながら曲の片鱗を作ったこともあって。そうなると逆に「リリースするために作らないと」という思考になりづらいんですよ。あと、曲の完成とは何か? ということもあって。「Dive To World」にしても、もう1回スタジオに入ったら、ぜんぜん違うフロウが出てくるだろうし。
山中:うん。
SKY-HI:完成させるためには、「リリースする」みたいなきっかけが必要で。「Dive To World」をリリースするために対バンに誘ったのかもしれないし、対バンが決まったから、曲を完成させようと思ったのかもしれなくて。“ニワトリ卵”の話になりますけど(笑)。