KinKi Kids、Sexy Zone、A.B.C-Z……ジャニーズグループが見せた、メンバー不在でもエンターテイナーの精神貫く姿
キラキラしたパフォーマンスでファンに元気を与えてくれるジャニーズグループも、活動を続けている中で、様々な理由によってメンバーの誰かが不在となってしまうこともある。しかしどんな状況であっても笑顔を忘れず、ファンの気持ちに寄り添ってくれる彼らの優しさを実感しているファンも多いのではないだろうか。本稿では、不在のメンバーがいながらもエンターテイナーとしての精神を忘れない姿を見せたジャニーズグループのエピソードを紹介していく。
2人の歩んだ歴史で紡ぐ、KinKi Kidsの信頼感
不動の人気を誇る人気デュオ・KinKi Kidsの堂本光一と堂本剛。2017年の『THE MUSIC DAY 願いが叶う夏』(日本テレビ系)では、剛が体調不良のため出演を見合わせたことがあった。この時、光一は嵐の松本潤、相葉雅紀と共に「愛されるより 愛したい」を披露。この年、ちょうど20年ぶりにドラマ『ぼくらの勇気 未満都市2017』(日本テレビ系)が復活し、KinKi Kidsの2人と共演した松本と相葉に光一が相談したことからこのパフォーマンスが実現したという。当初は思わぬ大役に緊張を隠せない松本と相葉だったが、パフォーマンス後に光一が2人の肩を抱き寄せ「本当にありがとう!」と感謝を伝えると、松本はホッとした表情で「光一くん、剛くん、そしてKinKi Kidsファンの皆さん、20周年おめでとうございます!」と祝福した。
その後、光一はKinKi Kidsとファンにとってかけがえのない「Anniversary」をピアノ伴奏に乗せて熱唱。パフォーマンス後に光一は「皆さん本当にご心配をおかけしてすいません。剛くんが戻ってきたら、KinKi Kids20周年、新たな気持ちで、感謝の気持ちを乗せて、再スタートできたらいいなと思っております」と感謝の言葉で締めくくった。
後日、『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に2人揃ってゲスト出演したKinKi Kids。同番組で剛が『THE MUSIC DAY』のことに触れ、「みなさんの支えがあった」と感謝の気持ちを伝えていた。
今年デビュー24周年を迎えた2人は、個人としての活動も併せ共に歩みを進めてきた。剛が休養していた際、体調を気遣いながらも堂々としたパフォーマンスを見せた光一の姿は、2人の紡いできた歴史の重さ、厚みを知るファンにとっては頼もしく映ったのではないだろうか。
“5人でSexy Zone”、中居正広がファンの気持ちを代弁
メンバーの松島聡が突発性パニック障害のため2018年11月から休養し、2020年8月に5人での活動を再開したSexy Zone。ファンが安堵したのもつかの間、同年12月にはマリウス葉が体調不良のため一時芸能活動を休止すると発表された。今年7月17日の『音楽の日2021』(TBS系)に出演した際は、活動中の4人で「RUN」と新曲「夏のハイドレンジア」を披露。この時、番組の司会を務めた中居正広とのやり取りの中で印象的な場面が見られた。中居に「5人のSexy Zone、観てる人、ゆっくりでもいいから待ってていいんですよね?」と問いかけられると、「もちろんです」(菊池風磨)、「大丈夫です」(中島健人)と力強く答え、中居も「10周年ですから、ゆっくり一歩ずつということで」と5人へ向けてコメントを送った。
不安な思いを抱えながらも支えているファンの気持ちを代弁してくれたかのような中居のコメントとメンバーのやり取りに、SNSでは「さすが中居くん」「待ってます!」など感動の言葉が溢れた。
また、シングル『夏のハイドレンジア』の初回限定盤Bに収録された特典映像では、松島がファンへの手紙を綴っている。その映像内で芝生に寝転ぶ4人のシーンにおいて1人分のスペースが空けられており、ファンの間では「マリウス君の場所を空けていてくれているのでは」と話題になっていた。休養中のメンバーはもちろん、待っているファンの気持ちにも優しく寄り添いながら活動を続ける姿は心強い限りである。