日向坂46 金村美玖のパフォーマンスはなぜ人を惹きつける? ”表現力の豊かさ"と“あざとかわいさ”のギャップ
日向坂46・金村美玖が出演したジェニーハイの新曲「夏嵐」のMVが8月17日にプレミアム公開されるやいなや、金村の情熱的なダンスに魅了される人が続出し、早くも130万回再生を突破(8月26日時点)。また21日放送の『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)で見せた“あざとかわいいダンス”が話題になるなど、金村のパフォーマンスが今注目を集めている。そこで今回は、金村のダンスやパフォーマンスにおける表現力について解説する。
金村は『bis』(光文社)のレギュラーモデルとしても活躍中だが、ライブパフォーマンスとなると情熱的な姿を見せる。特に「青春の馬」や「Dash&Rush」などの楽曲では、湧き上がる感情を爆発させるように表現するダンスがかっこよく、可愛らしい雰囲気とのギャップが魅力的だ。
デビュー当初のフォーメーションは3列目からスタートした金村だが、努力家で負けず嫌いな一面を発揮し、2ndシングル『ドレミソラシド』で2列目に昇格。テレビではカメラに映る機会の多い“裏センター”と呼ばれる位置ながらも、「もっと見ている人を引きつけたい」という思いから、歌番組の収録が終わる度に1人反省会と称して自身のパフォーマンスを研究し、表現力や技術を磨いたという。
そうした努力が結果に繋がり、4thシングル『ソンナコトナイヨ』で初のフロント入りを果たし、5thシングル『君しか勝たん』では絶対的エースの小坂菜緒と“シンメ”となる位置にまで辿り着く。一歩一歩着実にステップアップを重ねてきた姿を知っているからこそ、金村の緊張や感情が伝わるパフォーマンスは感情移入しやすく、エモーショナルだ。
またグループを牽引する立場になると俄然輝くタイプなのも特徴的で、『プレバト!!』(TBS系)で「スプレーアートの才能ランキング」1位を獲得したり、『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)での乃木坂46とのコラボで「サヨナラの意味」のセンターに抜擢され感動的なパフォーマンスを見せるなど、数々の勝負どころで結果を残している。
中でもドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』のクライマックスにもなった『DASADA』とのコラボライブイベントで、センター小坂の欠席に伴い「青春の馬」代理センターを務めた金村のパフォーマンスには目を見張るものがあった。小坂や、活動休止からの復帰を果たした濱岸ひよりの思いを背負い、プレッシャーのかかる大役なのだが、「私についてこい!」と言わんばかりの堂々たるパフォーマンスを見せ、会場は心震える感動の渦に包まれた。