櫻坂46、3rdシングル表題曲「流れ弾」が説く“愛”の大切さ 「サイレントマジョリティー」などにも通ずる力強い姿勢

櫻坂46『BAN』通常盤

 櫻坂46が10月13日に発売を予定している3rdシングルの音源が、先日放送された『レコメン』(文化放送)にて初オンエアされた。オンエアされたのは表題曲の「流れ弾」。今作は改名から一年というタイミングで、新センターに2期生の田村保乃を迎えてさらなる飛躍を狙う。事前にアーティスト写真も公開されると、真っ赤な衣装に身を包んだメンバーたちのクールな姿が話題となっていた。

 トラックは高速のファンクチューンで、しっかりと16ビートを感じ取れる緻密なリズムが痛快だ。自在に駆け回るベースのうねり、切れ味鋭いギターのカッティング、迫力あるブラスセクションなど、豊かなアンサンブルと疾走感あふれる演奏に胸が躍る。これまでも『うたコン』(NHK総合)出演時における生演奏での臨場感たっぷりのパフォーマンスが人気を博していたが、今作でも生演奏とコラボしたステージが期待できそうだ。

 歌詞には“拡散”や“炎上”、“トーク欄”といった現代のSNS時代を映し出した言葉が多用され、特定のターゲットを寄ってたかって袋叩きにする風潮を“リンチパーティー”や“欠席裁判”と表現する。

「火だるまになって炎上」

「今宵もどこかしらで顔隠してリンチパーティー」

「欠席裁判開かれるなら そりゃつるむしかねえ」

 前作「BAN」やデビュー曲「Nobody's fault」と比較しても、「流れ弾」は直接的に社会風刺に寄せた表現が多く、言葉の鋭さが増している。キャプテンの菅井友香はオンエア後に「速かったので歌うのが難しくて。でも歌詞も時代に合ってるかなと思う部分があって。SNSとかで顔を隠して色んなこと言う人がいたり、意見が言えない部分もたくさんあったり。人間関係の悩みっていつの時代も付き物なのかなって」と、歌唱面での難しさを明かしつつ歌詞の時代性や普遍性についてコメントしていた。

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