美 少年 藤井直樹、HiHi Jets 猪狩蒼弥、Travis Japan 吉澤閑也……”振り付け”の才能を発揮するジャニーズJr.
猪狩蒼弥(HiHi Jets)
メンバー紹介ラップ「だぁ〜くねすどらごん」や、美 少年との合同曲「みなみなサマー」のラップ詞を担当するなど、その多彩ぶりを遺憾なく発揮している猪狩蒼弥。HiHi Jetsの代名詞といえるローラースケートパフォーマンスの振り付けを、ジャニー喜多川から直々に任されたことでも知られている。
猪狩は、HiHi Jetsのオリジナル曲「baby gone」の振り付けも担当。「ローラースケートだからこそ出来るパフォーマンス」と、「ローラースケートを履いていないかのようなキレ」を見事に融合させ、ローラースケートパフォーマンスの新たな可能性を示した。また、5人組であることもしっかりとアピールしている。冒頭の星を作る振り付けはもちろん、奇数だからこそ生じる「センター」を活かし、楽曲展開に合わせてメンバーそれぞれの見せ場を作っている。個性豊かなHiHi Jetsの魅力を余すことなく楽しめる構成だ。
吉澤閑也(Travis Japan)
Travis Japanでは、吉澤閑也、七五三掛龍也、宮近海斗の3人が振り付けを得意としているが、本稿では、8月10日に26歳の誕生日を迎えた吉澤について紹介したい。
というのも、ジャニーズJr.チャンネルではお馴染みかつ、大人気の企画「童謡で踊ってみた」シリーズにて、振り付けを担当しているのが吉澤である。今年3月に公開された第3弾「桃太郎」では、前日2時間睡眠で振り付けとフォーメーションを作り、挑んだ吉澤。そこまで本気である理由について「前より良くしなきゃ」「見ている人も踊れたら(良い)」というのだからさすが、ダンスといえばのTravis Japanである。
「桃太郎」では、さる・いぬ・きじの配役に合わせ、それぞれ腕の動き・四足歩行・羽ばたきを表現。カメラワークにも動きをつけ、吉澤の言う通り前回よりもさらに進化したパフォーマンスを見せた。途中、宮近の“シャーロット”が危機に陥ったり、いつもの平和な小競り合いが起こったりとYouTubeとしての面白さもありつつ、ダンスと向き合う真剣な表情も見ることができるこのシリーズ。クオリティの高さは、いち企画のそれではない。百聞は一見にしかず、ファン以外も間違いなく楽しめるコンテンツである。
かねてよりジャニーズのアイドルたちは、経験を重ねるにつれパフォーマーに留まらず、クリエイトにも貪欲に関わっていく傾向がある。しかし、いまやジャニーズJr.も「自らつくる」時代。若い才能に、ワクワクするばかりだ。