美 少年 藤井直樹、HiHi Jets 猪狩蒼弥、Travis Japan 吉澤閑也……”振り付け”の才能を発揮するジャニーズJr.

ジャニーズJr.

 音楽、ダンス、ステージ構成……さまざまな分野でクリエイテブな才能を発揮するジャニーズJr.たち。本稿では「振り付け」を得意とするメンバーについて一部、その魅力を踏まえて紹介したい。

藤井直樹(美 少年)

 美 少年として、2年連続のグループ主演となるドラマ『ザ・ハイスクール ヒーローズ』(テレビ朝日系)。テレビ朝日とジェイストーム、東映がタッグを組んだ本格ヒーロードラマとあって、特撮ファンからも反響を得ている作品だ。美 少年が歌う同作のエンディング曲「ザ・ハイスクール ヒーローズ」にて、振り付けを担当したのが藤井直樹である。

 片手で3の指をつくり、両手をかざして「6人」のヒーローであることを示すサビの振り付けが印象的だ。キャッチーな手の振りと、大きな身体の動きを使って歌詞を表現することで、誰もが覚えやすいダンスに仕上がっている。

 余談だが筆者は以前、SNSで流行中のダンスチャレンジ動画について、ダンサーに取材をする機会があった。「覚えやすく、マネしたくなる」、そうしたダンスを作るには、基礎の知識と研究が不可欠。“自分にも作れそう”だと思われがちなものほど、実は誰にでも作れるものではないという。また、多くのダンサーは「魅せたい」思いが先行してしまい、ある種の割り切りをもって「シンプルな振り付け」を作ることに苦労や葛藤があるとも聞いた。

 「ザ・ハイスクール ヒーローズ」のダンスを見ていると、その言葉を思い出す。ダンスを得意とし、これまでにも数々の振り付けを担当してきたダンスリーダー・藤井。過去の特撮主題歌を研究したであろう今回の振り付けは、これまでの藤井が作ってきたものとはまるで異なるテイストだ。求められるものにしっかりと応える、プロの仕事だと感じた。美 少年のパフォーマンスも同じくだ。シンプルな振り付けも、表情や動きのキレで楽しませ、やり切るかっこよさを体現している。

美 少年【戦隊ヒーローで踊る】ザ・ハイスクール ヒーローズ(YouTube Ver.)

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