『One Man Tour “BOUNDARIES”』
キタニタツヤ、“境界”を越えてオーディエンスと交わした想い 東名阪ツアーファイナルレポ
「今日、ここに来るという選択をしてくれた皆さん、本当にありがとうございます」
ライブ終盤、キタニはオーディエンスへの感謝の言葉に無事ツアーファイナルを迎えられたことへの安堵を滲ませた。さらに、昨今の大型音楽フェスが中止となった現状に際し、「多くのアーティストが“音楽を止めるな”と言うけれど、今はサブスクリプションなどもあるし、音楽は常に僕達の日常のすぐ傍にある。だから音楽は決して止まっていない」と、丁寧に言葉を選びながら語った。
「みんなの人生に少しの祝福があるように」という言葉から披露されたのは、「デマゴーグ」。ギターを爪弾き、白い光の中紡がれるキタニの歌声は、まるで切実な祈りのようだった。
今現在、世界は緩やかな地獄のような状況に置かれていると言って過言ではない。キタニの音楽には目を背けたくなるような情景も描かれているが、それは“地獄”と向き合わなければいけない現実を生きる人々に対して、とても正直で誠実だとも言える。楽器を得意のベースに持ち替え、本編最後に披露された「泥中の蓮」からは、そんな現実を受け入れ、“それでも生きていくのだ”という強い意志を痛いほどに感じられた。
アンコールでは8月にCDシングルとしてリリースされる、自身初のアニメタイアップ曲「聖者の行進」(『平穏世代の韋駄天達』オープニング主題歌)も披露。疾走感と重く緻密なビートが印象的な、キタニ節満載の楽曲に期待が高まる。また、10月からは全国ツアーも開催することが発表された。
ツアータイトルである『BOUNDARIES』とは、「境界」といった意味の英単語だ。昨今は、人と人との間に境界線が引かれ、容易に肌同士で触れ合うことが許されない空気が当たり前になってしまった。キタニ自身もMCで、「みんな(オーディエンス)も立ち位置に線が引かれていたりして窮屈かと思う」「俺も舞台の上に引かれた線より向こう側に行くと歌っちゃいけないと言われている」と話していた。
しかし、この夜彼の音楽は確実に、舞台の上とオーディエンスの間にある“境界”を越えていた。ライブの度にキタニとリスナーの間で交わされた想いは今回のツアーを通じて確かな足跡となり、いつか来たる演者と観客の間、そして人と人との間に引かれた境界を本当に越えることができる日まで、途切れることなく続いていくだろう。
■ツアー情報
『キタニタツヤ One Man Tour "聖者の行進"』
10月31日(日)北海道 札幌SPiCE
11月3日(水・祝)大阪 BIGCAT
11月6日(土)愛知 名古屋BOTTOM LINE
11月14日(日)広島 SECOND CRUTCH
11月16日(火)福岡 BEAT STATION
11月20日(土)宮城 仙台LIVE HOUSE enn 2nd
11月22日(月)東京 新木場USEN STUDIO COAST
¥5,000(税込)*ドリンク代別途必要 ※整理番号あり
【学割あり】学生の⽅は会場にて学生証提示で¥1,000 キャッシュバック
オフィシャル受付 : https://eplus.jp/tatsuyakitani2021hp/
受付プレイガイド : イープラス
情報解禁・受付期間 : 7月10日(土)21:00〜7月18日(日)23:59(抽選)
当落発表日 : 7月22日(木)
枚数制限 : お1人様2枚まで・スマチケ限定
■オンエア情報
『平穏世代の韋駄天達』
https://idaten-anime.com/
7月22日よりフジテレビ”ノイタミナ”ほか各局にて
毎週木曜24:55より放送(初回は25:00~)
FOD / Amazon Prime Video にて独占見放題配信
※1話のみTV放送直後配信
※2話以降TV放送後次週放送回先行配信
※放送時間および配信時間は予告なく変更になる場合があります。予めご了承下さい。
公式Twitter : https://twitter.com/idaten_anime
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