NiziU、9人の成長と笑顔が詰まった「Super Summer」 聴き手を解放感へと誘う初のサマーソングに
7月5日にNiziUのデジタルシングル「Super Summer」が全世界同時リリースされた。「Take a picture」に引き続き、自身らが出演するコカ・コーラのCMソングにも起用されており、この夏は笑顔弾けるNiziUの姿とともに、曲を耳にする機会が増えるのは間違いないだろう。
そんな「Super Summer」は、プレデビュー曲としてリリースされ、日本中を席巻した「Make you happy」から約1年を経て、改めて彼女たちの成長も感じられる1曲となっている。
鬱屈とした空気を吹き飛ばす夏らしい歌詞
7月になると、梅雨明けは今か今かと待ちわび、青い空の下に飛び出していくことを想像して心を踊らされるもの。今年も引き続きステイホームな夏になりそうだが、「Super Summer」はそんな鬱屈とした夏からの解放を歌っている。〈じっと我慢 だったから Let me be free〉というパートも、「そろそろ私を自由にしてくれてもいいんじゃない?」と歌うRIKUの明るく落ち着いたボーカルのおかげで、あまり強く主張してこない辺りが良い。
コロナ禍の自粛ムードの中で、「そういえば海に行きたい」なんて気持ちも持ってはいけないような気がしていた。海に行って泳ぎたいし、太陽の光でジリジリ灼けたい、恋もしたい。夏の願望も、このワンフレーズがクッションになっているので、一気に聴く者の心を惹きつけ、励ましてくれる。
変幻自在の歌声で魅せる
爽やかな夏らしいメロディ、軽やかでキャッチーな「Super Summer」はNiziU初のサマーソングとしてはぴったりだ。
Aサビ部分を主に担うのはMAKO、NINA、MIIHI。それぞれの歌唱力は言わずもがなだが、MIIHIとNINAの歌声は曲ごとにカラーが変わるかのようだ。特に今回の「Super Summer」は、ポップな中にもほんのりと湿度を帯びさせているようで、ビーチで明るい太陽を浴びている情景を連想させる。また、高音が幻想的な音色を作り出しているのもポイント。そこにメリハリのあるMAKOの歌声が入って楽曲全体を引っ張っている。
そしてキレのあるRIMA、発音が美しいMAYUKAによって、メロディに山場が作られており、今回はどちらかというとハツラツさに重きを置いた歌割に思える。