『Anly “Sweet Cruisin’” Tour 2021』

Anlyの歌声が連れてきた一足早い夏 新曲「キャンセル待ちの恋」リリースも発表したツアーファイナルレポ

 「Not Alone」演奏前に、Anlyは楽曲のテーマにちなんで「ひとりで曲を作っているとAloneな気分になってしまうけれど、今日改めてひとりじゃないと思えました」と心中を語った。アンコール含め最後に演奏されたのは、「星瞬 ~Star Wink~」。ピアノのみの演奏をバックに温かな色合いのシンプルな照明に包まれたAnlyは、儚いウィスパーボイスを駆使して郷愁漂う楽曲の世界観を表現していく。遠くから微かに聞こえる外の雨音が、まるで舞台演出のように彼女の歌声を彩った。

 「声は出せなくても、目を見ればみんなの気持ちがわかるから。これからもっと大きなところに行きましょうね!」。少しはにかんだような表情でオーディエンスに呼びかけ、全17曲を歌い切り颯爽と去っていったAnly。アルバムのタイトル通り音楽の海を自由に航海する彼女の歌にはその場をカラフルに、多彩な色に染め上げていく力が溢れている。

 アルバムリリースから1年越しのツアー最終日、故郷の沖縄への凱旋も制限されてしまった今、今回のライブへの彼女の想いはきっとひとしおだったはず。彼女が今までシンガーとして見てきた美しい景色、美しい場所がそこに再構築され、聖域が作り出されたかのような、清々しい一夜だった。

 なお、8月4日に新曲「キャンセル待ちの恋」をデジタルリリースすること、11月・12月にはLOOP PEDAL SETでの全国ツアーを開催することも発表。ツアーを経てさらなる進化を遂げた姿を見せてくれることだろう。

Anly公式サイト

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