まるりとりゅうが、なぜSNS時代を象徴する男女デュオに? “2つの視点”から浮かび上がる曲の普遍性

 男女それぞれボーカルを務めるデュオ形式のアーティストというと思い出されるのが、90年代後半にヒットしたカズンやLe Couple、近年ではハンバート ハンバートらの名が挙がるが、こと彼らのような20代の2人組というと、意外なほど見当たらないのも事実。その点においても、まるりとりゅうがの希少性は明らかだ。しかし、それだけが彼らの魅力ではない。音楽性のポテンシャルの面でも次世代を担うアーティストとしても注目すべき点は多く、例えばRyugaの作詞作曲のスキルやプロデュース力はもはやユニットにとってなくてはならないものとなっているし、MaRuRiの表情豊かで胸を震わせるような歌唱力は、耳の肥えた音楽ファンの間でも話題だ。そして、そんな2人が揃うことによって生まれる幅広い表現力こそが何よりの強み。ひとつの楽曲も男性目線、女性目線、またそれにとらわれない普遍的な立ち位置を持って俯瞰することが可能となるし、男女の掛け合い的なアプローチが入り込むことで聴き手がより自己投影しやすくなる効果もあるだろう。とりわけ彼らの場合は、等身大の恋愛をテーマにした楽曲も多い。ひとつのエピソードにふたつの目線が加わることで、楽曲が一層立体的にリアリティを持ってリスナーに届けられるという点も、共感を呼ぶ理由なのではないだろうか。

まるりとりゅうが – シール

 6月28日には、『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)に出演。「リナリア」を披露したほか、放送回でオンエアできなかった「サニー」も番組のオフィシャルYouTubeチャンネルで公開されている。番組終了後にはMaRuRiが「はじめてのゴールデンタイム生放送で緊張やばかったけどまるりとりゅうがとして最高の音楽を届けられたんじゃないかと思ってます!!!(※2)」とツイートしたほか、Ryugaも「素敵なアーティストの皆さんに囲まれてライブできたこと幸せでした!(※3)」とコメントし、手応えも感じられた様子。SNS時代に出会ったふたつの才能は「まるりとりゅうが」という新たな形を手に入れ、今後ますます飛躍を遂げていくに違いない。

まるりとりゅうが – リナリア

※1:https://www.chunichi.co.jp/article/276751
※2:https://twitter.com/marurin0304/status/1409508535604432896
※3:https://twitter.com/sing_0808/status/1409501590650691585

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

まるりとりゅうが『まるりとりゅうが』

■リリース情報
まるりとりゅうが 1st Full Album『まるりとりゅうが』
2021年6月30日(水)
【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤(CD+GOODS)】¥4,950税込
【通常盤(CDのみ)】¥3,300税込

<収録内容>
01. 気まぐれな時雨
02. リナリア
03. わけじゃない
04. 幸せになって
05. 甜言蜜語
06. らしく。
07. ONE STEP
08. サニー
09. どこにもないの
10. 嫉妬 (Album ver.)
11. シール
12. 幸せになって (Piano ver.)
【GOODS(UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤のみ付属)】
「気まぐれな時雨」対応 折り畳み傘

■まるりとりゅうが オフィシャルアカウント
Official Website:https://avex.jp/maruritoryuga/
Universal Music Website:http://www.universal-music.co.jp/maruritoryuga/
Official Twitter:https://twitter.com/maruritoryuga
Official Instagram:https://www.instagram.com/maruritoryuga/?ref=badge

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