まるりとりゅうが、なぜSNS時代を象徴する男女デュオに? “2つの視点”から浮かび上がる曲の普遍性

まるりとりゅうが、2つの視点で浮かぶ普遍性

 “令和の男女デュオ”として話題のまるりとりゅうがが、初のフルアルバム『まるりとりゅうが』をリリースした。本作には、デビュー曲にして配信チャートで1位を獲得した「気まぐれな時雨」や1stミニアルバム『はじめまして。』のリードトラックとしてリリースした「幸せになって」、TVアニメ『恋と呼ぶには気持ち悪い』のエンディングテーマ「リナリア」など全12曲を収録。全編の作詞作曲を手掛けたRyugaのポップかつリリカルな世界観と、MaRuRiの伸びやかで華のある歌声、そして男女デュオならではのハーモニーも聴きどころとなっている。

【弾き語りでメドレーしてみた!】1st Full Album『まるりとりゅうが』収録楽曲

 まるりとりゅうがは、2018年にメジャーデビューを果たした。2人の出会いを振り返ると、きっかけはSNSだったという。当時それぞれにソロとして活動していた2人は、同じイベントに出演した際にTwitterでフォローし合う関係に。その後、RyugaがTwitterに載せたオリジナル曲をMaRuRiがカバーするなど交流を深め、2人でコラボ動画の制作やインスタライブを行うようになる。そんな中、レコード会社のプロデューサーから「いっそのこと男女ユニットで活動しては?」と提案されたことが、現在のスタイルへと繋がった(※1)。まさにSNS時代を象徴するような2人の存在は、主に同世代からの注目を集め、デビュー以前のSNSのフォロワー数は合計25万人超え、動画の総再生回数は1500万回を超えるほどだったという。

 満を持して「気まぐれな時雨」でメジャーデビューを果たすと、LINE MUSICデイリーランキングで2日連続1位、iTunesのリアルタイムランキングも最高位7位にランクインしたほか、LINE MUSICウィークリーチャートで2位など、新人らしからぬチャートアクションで大反響を巻き起こした。その後も、発表する楽曲がアニメやドラマ、CMのタイアップに起用されるなど着実に実績を重ね、ファン層を拡大させていく。デビューから間もなく3年。待ちに待ったリリースとなった今回のアルバムは、ここまで驚くべきスピードでシーンを駆け抜けてきた2人の集大成と言っても過言ではないだろう。

まるりとりゅうが - 気まぐれな時雨

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