『Maybe…YES EP』インタビュー

iScream、実力と個性兼ね備えた3人が念願のメジャーデビュー 「ダンスや歌を通して世界中に愛を届けたい」

 LDH発の次世代型ガールズユニット・iScreamが6月23日にデビューEP『Maybe… YES EP』をリリースした。同グループは『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』のグランプリであるRUIと、ファイナリスト・YUNAとHINATAによって2018年に結成された3人組。平均年齢16.7歳ながら、全員がアーティストとして高い歌唱力とダンス力を持ち合わせた実力派ユニットだ。昨年から『E-girls PERFECT LIVE 2011▷2020』のオープニングアクトとしてアカペラによるパフォーマンスを披露して注目を浴びていたが、いよいよ本格始動となる。フレッシュな彼女たちにデビューへの想いや楽曲表現、活動の展望など話を聞いた。(小池直也)

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期待と不安が入り混じるデビュー「たくさんの夢を叶えていきたい」

RUI

ーーiScreamは『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』のグランプリとファイナリストで結成されていますが、そもそもの出会いはいつでしょう?

RUI:3人とも出身校が違いますが、EXPGに通っていました。YUNAに関しては中学1年生の時にEXPGの合同候補生合宿で初めて会いました。仲は良かったけど、みんなバチバチな雰囲気ではあったので「この中で1番になるぞ」という気持ちはありましたね(笑)。それはお互いに意識していたと思います。合宿中も関西弁が可愛くて、動物系の癒し系なイメージは今も変わりません。

YUNA:そう思ってくれたなら嬉しいですね(笑)。

RUI:HINATAは『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』の3次審査の結果発表の後に初めて話しました。ツインテールに赤のリボン、巻き髪の前髪がオールバックで、お人形さんみたな独特な印象だったのを覚えています。第一印象もいろいろな意味で「すごい子だなあ」と(笑)。

HINATA:私はオーディションでベストを尽くしたいと思っていたので「絶対に1番になる!」というよりは「ライブをしにきたぞ」という気持ちでしたね。楽しんでいたので、あまり周りの子は気にしてなかったです(笑)。

ーーなるほど。結成から今回のデビューまでどんな準備をしていたんですか。

HINATA:コロナ禍と重なっていたこともあり、自分たちができることをまずやっていこうと3人でダンスや歌を練習してきました。

RUI:全員上京してきた時期が違ったんです。なので、ビデオ通話で状況を確認し合ったりとか、LINEでお互いの気持ちや目標を話し合ったり。3人でオリジナルのダンス動画を録って、スタッフさんと共有したりもしていました。

HINATA

ーーデビューを控えた今の心境はいかがですか。

HINATA:小さい頃から夢見ていたデビューだったので、ドキドキとワクワクでいっぱいです。SNSやコメントをしてくださるファンの皆さまに、早くデビューEPを聴いてほしいですね。どの曲もそれぞれiScreamの色を感じてもらえると思います。

RUI:私はいまだに実感が湧いていません。デビューしてからも実際どれだけの人に知っていただけるのかなと。日本や世界中の皆さんにとってiScreamがどんな存在になれるだろう? とも思っていて、ワクワクと不安でいろいろな気持ちが混ざっていますが、楽しみです。

HINATA:デビューなんて夢の夢の夢でしたから、異次元のものだと思ってました(笑)。「叶えた」というよりも「叶った」の方が大きいですね。でも私たちの夢は大きく持っているので、応援してくださる皆さまと一緒にたくさんの夢を叶えていきたいです。

“恋する気持ち”をiScreamならではの表現で

ーーそれでは、EP『Maybe…YES EP』についてお聞きします。まずは表題曲「Maybe…YES」はいかがでしょう?

YUNA

RUI:「Maybe…YES」は恋する気持ちをストレートに表現した歌詞になっています。例えば〈斜め後ろの席から 君が視界に入るたびに Close my eyes〉は、教室の斜め前に好きな人がいる情景が浮かんできますし。そういう歌詞が並んでいてキュンキュンします。特に高校生だと「分かる!」と思ってもらえるのではないかなと思います。

YUNA:物語が浮かんでくる歌詞の内容ですね。男性は私たちが後ろから見てる感じで、見られる側として聴いてもらうのも良いかも。これがデビュー曲になると聞いた時は、このキュンキュンをしっかり届けられるように頑張ろうと思いました。恋する気持ちを私たちだからこその表現に落とし込みたかったので、世界観を想像しながらレコーディングしたんです。

RUI:「恋する女の子になろう」ということで、赤の服を着て録りました。

HINATA:まずは見た目からということで。それから楽曲の強弱や歌の世界観も見せたかったので、単調にならないように表現しようとも心がけましたね。

iScream "Maybe...YES" (Music Video)

ーーMVは大きなクマのぬいぐるみを引きずって歩くユニークな映像になっていました。こちらについてはいかがですか?

RUI:あのクマがすごく重たいんです。でも表情を作って軽やかに歩かないといけないので、顔は笑顔で体幹はガチガチでした(笑)。

HINATA:自分たちでも素敵なMVができたのではないかなと思っています。初めてなのにこんなに素敵なMVができて嬉しかったですね。個人の良いところも出ていたり、グラフィックの演出も素敵で、撮影のロケーションも最高でした。初めて観た時から感動でした。

YUNA:夕焼けのシーンは時間帯によって空の色合いが全然違うので、それに合わせて撮影したのが思い出深いです。背景や演出にも注目してほしいですね。

HINATA:自分たちが素敵なスタッフさんに囲まれていることも改めて感じられたので、初心を今後も忘れず、これからも頑張っていきたいと思います。

ーーデビュー前にして、ドラマ『お茶にごす。』(テレビ東京系)のエンディングテーマに抜擢されたことも興味深いです。

HINATA:デビュー前から主題歌を担当させてもらえるのは本当に嬉しいです。自分たちが思い描いていた目標がまたひとつ叶いました。

YUNA:実際にAmazonプライムの配信で曲が流れているのを聴いた時に「こうやって多くの方に聴いてもらえるんだな」と。今までは聴く側だったので、歌う側になるとまた違う気持ちになりました。

ーーそれぞれのカップリングについても教えてください。

YUNA:「Scream Out」は一言で表すと自信を持てる曲ですね。女の子の「私は負けない」という強い部分を表現したエネルギッシュなダンスチューンになっています。「私は叫ぶ」というグループ名とも重なる点がありますね。レコーディングも強気な顔をして挑みました(笑)。

HINATA:曲も振りもキャッチーなのが「Sugar Bomb」。女の子の朝の準備やキラキラした生活を描いた楽曲だと思うので、朝の通学時とかに聴いてもらいたいですね。ルンルンで学校に行けると思います。

RUI:それから「Pendulum」は少し小悪魔な恋の駆け引きを楽しむ楽曲です。EPのなかではセクシーで大人っぽい感じに仕上がりました。お洒落な雰囲気もあるので、これをBGMにしてメイクすると気分も上がるんじゃないかなと思います。ダンスも新しい感じに振り付けてもらったので早くライブで披露したいですね。

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