TWICE、最新作『Taste of Love』から見える“愛”を追求する姿勢 キーワードは「成長」

 アルバムラスト(CDのみ「CRY FOR ME」の英語バージョンを最後に追加収録)の「SOS」は、蜃気楼のように現れた運命の人に助けを求める歌で、作詞したDAHYUNの詩的な感性が際立っている。K-POPの黎明期から現在までシーンに刺激を与えてきたベテランミュージシャンのイ・ヒョンドは、あっという間に終わってしまう夏のはかなさを的確にとらえた音作りで好サポート。楽曲の良さをさらに磨き上げた。

SOS

 JIHYOによれば、本作は「成長」がキーワードになっているという。彼女は韓国のメディアに対して「愛について確信をもって語れるようになったことが、前作との最大の違い」だと語り、さらに「2018年リリースの5枚目のミニアルバム『What is Love?』では愛とは何なのかを知りたがり、ときめく姿を表現したとすれば、ニューアルバムでは愛に対する答えを見つけたと言える」としている(※1)。

 このように愛を追求する姿勢は、J.Y. Parkがプロデビュー以来十数年間やってきたことでもある。彼の場合は以降に次のステップへ進むわけだが、おそらくTWICEにも同じ経験を経て「成長」してほしいと強く望んでいるのだろう。

 日本でもまもなく彼女たちのオリジナルアルバムが発売される。タイトルは『Perfect World』。収録曲を通してファンや家族、友達などすべての人やモノに対する“愛”を発信するそうだ。TWICEの愛の旅はこの作品で完結するのか、だとすれば次に何を見つけ追い求めるのか。しばらくは要チェックの作品が続きそうである。

※1:2021年6月11日付『聯合ニュース』よりhttps://jp.yna.co.kr/view/AJP20210611002300882

■まつもとたくお
音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。2000年に執筆活動を開始。『ミュージック・マガジン』など専門誌を中心に寄稿。『ジャズ批評』『韓流ぴあ』で連載中。最新刊は『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』(イースト・プレス)。

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