『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』最終回舞台裏を徹底レポート INI誕生の瞬間からも垣間見えた練習生たちの絆

 大きな注目を集めているオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』の最終回が6月13日にTBS系にて生放送され、グローバルな活躍を目指すボーイズグループ「INI」のメンバー11人が決定した。2月のオンタクト能力評価を経て番組がスタートした4月8日から、60人の練習生たちをAからFまでクラス分けする「レベル分けテスト」、グループごとに分かれて戦う「グループバトル」、ボーカル、ラップ、ダンスから得意なものを選んで対決する「ポジションバトル」、番組オリジナルの5曲でグループに分かれてバトルをする「コンセプトバトル」と熾烈な争いを経て選ばれてきた21人が、ファイナリストとして番組に登場。デビューへの切符を掴んだのは、木村柾哉、髙塚大夢、田島将吾、藤牧京介、尾崎匠海、西洸人、松田迅、許豊凡、池﨑理人、佐野雄大、後藤威尊という結果になった。本稿では、収録現場を取材し、番組で放送されなかった部分も交えてお伝えしたい。

 会場に着くと、すでに国民プロデューサー(番組視聴者)が場内を埋め尽くしており、番組テーマ曲の「Let Me Fly 〜その未来へ〜」やコンセプトバトルで使われた番組オリジナル曲が流れていた。トレーナー陣が姿を現すと、国民プロデューサーたちは盛大に拍手。トレーナー陣も手を振り返すなど、和やかな雰囲気だ。仲宗根梨乃トレーナーがノリノリに踊りまくり、国民プロデューサーたちが手拍子で応えるという場面も。その後もこれまでのバトルで脱落してしまった練習生が登場したり、「番組スタート5分前です」というアナウンスに仲宗根が「キャー!」とテンションを上げていたり、会場の雰囲気も熱気を帯びてきた。

 いよいよ生放送スタート。放送直後に6月13日7時時点でのランキングが映ったが、あまりの変動ぶりにプレス席からも「えっ!」という声が漏れていたほど。波乱の予感で幕が上がった。冒頭の収録VTR内で、四谷真佑がナレーションに登場すると国民プロデューサーたちから大きな拍手が起こっていたの印象的だ。あたたかい番組である。また、会場には『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生した先輩となるJO1も登場。国民プロデューサー代表のナインティナイン・矢部浩之が「今日誕生するボーイズグループのグループ名を発表します」とコールすると、誰よりも早くJO1たちから「おぉ〜!」という声が漏れていた。

©LAPONE ENTERTAINMENT

 早速、デビュー評価へ。「ONE」チームの練習風景が映し出され、小池俊司、木村、小林大悟、太田駿静、飯沼アントニー、後藤、寺尾香信、西島蓮汰、西、許、大久保波留の11人がステージに登場。センターを務めるのは木村だ。完成度はご覧の通り。熱く力強いパフォーマンスは心に響き、走馬灯のようにこれまでの彼らの姿が脳裏に浮かんでくる。パフォーマンスが終わるとメンバーはトレーナー陣、そして観客席にいる練習生たちに手を振り、最後の最後まで応援してくれていた国民プロデューサーたちに頭を下げてステージを後にした。

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 続いては藤牧、髙塚、仲村冬馬、佐野、阪本航紀、松田、池﨑、田島、尾崎、中野海帆からなる「RUNWAY」チーム。「ONE」チームの黒い衣装と正反対の真っ白な衣装に身を包んだ10人が登場すると、仲村がセンターという意外性にどよめきが起こる。仲村のあたたかい人柄のようなパフォーマンスが会場を包み込み、ボーカル志望の練習生たちの美声が響き渡る。個人的には佐野の成長ぶりに驚いた。1曲を通して、周りに引けをとらないほどのパフォーマンスをしていたように思う。爽やかな空気で現場を包み込むと、「ありがとうございました!」と会場中に感謝を伝え、ステージを降りていった。

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 続いては、AB6IXのイ・デフィが制作したバラード曲「ONE DAY」を披露。イ・デフィ曰く「この曲は今はしばらく離れているけど、高く上がってまた会うという内容を盛り込んだ曲」とのこと。まさに今の練習生たちにぴったりの一曲だ。あまりにも世界観がマッチしていたからか、はたまた練習生たちの成長が著しかったからか、青山テルマは涙ぐみ、仲宗根は激励するような表情を見せていた。

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 番組テーマソング「Let Me Fly 〜その未来へ〜」のパフォーマンス終了後のCM中、表彰台に呼ばれる前の待機場所のセットが一気に組み立てられると、練習生たちは全員で手をつなぎながら登場。本当に良好な関係であることが伝わってくる。いよいよ順位の発表だ。10位の佐野が呼ばれると、練習生みんなが佐野のもとへ駆け寄っていた。中でも太田は最後まで拳を上げて、佐野を祝福していた。9位・池﨑、8位・許、7位・松田の名前が呼ばれると、都度トレーナーや練習生たちから歓声が上がる。

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 その後CM中、練習生たちは何やら話をしているようだったが、先頭に立っていた田島はじっと前を見つめていたのが印象的だ。CMが明けて6位に西、5位に尾崎、4位に藤牧が呼ばれていく。西に対しては木村が最高の笑顔を見せており、6月14日が誕生日の尾崎はいつも通りの懸命さが垣間見え、藤牧は練習生たちから「愛でられる」という表現がしっくりくるほどの祝福を受けていた。続いて、3位に田島、2位に髙塚、1位に木村が呼ばれ、最後の席となる11位を掴んだのは後藤となった。印象的だったのは、惜しくも選ばれなかったファイナリストたちが笑顔でデビューメンバーたちにエールを送っていたこと。何がなんでも全員幸せになってほしいと思わざるを得ない。

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