神谷浩史、畠中祐、梶裕貴……需要高まる声優アナウンス “声”を用いて届ける重要なメッセージ
東急グループやSHIBUYA109が6月2日、声優事務所・青二プロダクションとタッグを組み、新型コロナウイルス感染予防対策の徹底を呼びかけることを目的とした取り組みを発表。「豪華声優陣による新型コロナウイルス感染症対策メッセージ・プロジェクト」と題し、東京・渋谷エリアにある東急グループの主な施設・駅の構内で6月4日から順次有名声優による館内メッセージが流れる。
このプロジェクトに参加するのは、青二プロダクションに所属する『ドラゴンボール』シリーズの孫悟空や、『ゲゲゲの鬼太郎』(フジテレビ系)鬼太郎役(第1〜2シリーズ)で知られる野沢雅子を筆頭に、『進撃の巨人』リヴァイ役や『化物語』(TOKYO MXほか)をはじめとする〈物語〉シリーズで主人公・阿良々木暦を演じた神谷浩史、『Free!』シリーズの七瀬遙役、人気TVアニメ『呪術廻戦』(毎日放送・TBS系列)で敵キャラ・真人役を務めた島﨑信長。一度聴いたら忘れられない唯一無二の声で生ける伝説となっている野沢はもちろんのこと、神谷と島﨑は今やその声を聞かない日はないというほど、多数のアニメに出演している人気声優だ。
神谷は前述したリヴァイや阿良々木暦、斉木楠雄(『斉木楠雄のΨ難』)、松野チョロ松(『おそ松さん』)などひとクセあるキャラクターを演じることが多く、振り切った演技も話題。また、文化放送にて放送中の人気ラジオ番組『神谷浩史・小野大輔のDear Girl〜Stories〜』などでは巧みなトーク力を発揮し、過去『第三回声優アワード』ではパーソナリティ賞も受賞している。今年の『第十五回声優アワード』にて助演男優賞を受賞した島﨑は、中性的で王子様のようなキャラクターにぴったりの、爽やかで温かみのある声が印象的な一方で、真人が持つ冷酷さや厨二病キャラ・海藤瞬(『斉木楠雄のΨ難』)の臆病な一面まで、幅広い人間性を伝える表現力を武器に、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍している声優の一人。多くの人が行き交う施設や駅で、思わず立ち止まって耳を澄ましてしまうような魅力ある声と人気を兼ね備えた二人が、このプロジェクトに抜擢されたのも不思議ではない。
実はここ一年、今回のプロジェクトのように啓発運動や、館内アナウンスに声優を起用する動きが高まっている。例えば、神奈川県相模原警察署は今年3月、現在5期が放送中の『僕のヒーローアカデミア』(読売テレビ・日本テレビ系)で上鳴電気役を演じる、同市出身の畠中祐を広報大使に任命。畠中は同署から委嘱され、特殊詐欺撲滅対策や暴力団追放運動、交通事故防止、警察官採用活動のアナウンスを担当。パトカーがそのアナウンスを流しながら市内を巡回しているほか、畠中は4月6日に「春の全国交通安全運動」の一環として、相模原警察署の一日署長を務めた。