嵐 櫻井翔×kz、Hey! Say! JUMP×DECO*27……ジャニーズとボカロP、新時代へと繋がるクロスオーバーの変遷
Kis-My-Ft2 二階堂高嗣「BRAVE TUNING」(作詞・作曲:かいりきベア)
2021年5月7日に発表されたKis-My-Ft2のメンバー7人によるソロ曲にて、二階堂はかいりきベアが作詞・作曲を手掛けた「BRAVE TUNING」を披露。YouTubeにて公開されているMVは、現在(6月7日)までに動画再生数は91万回を突破している。
MVに映るのは、鎖がかけられた赤いハートを背に、黒の大きな拡声器を肩にのせた二階堂。表情はほぼ変えずに口だけを動かすスタイル。歌詞も大きめのフォントで画面いっぱいに広がり、二階堂本人からイラストレーターのLyonが手掛けた二階堂のイラストにスイッチ、吸い込まれそうになる映像が広がる。二階堂自身は無表情に見えるが、楽曲の歌詞の内容は思いのほか情熱的。ボカロPならではのデジタルな世界観に、二階堂が溶け込む新感覚な仕上がりだ。バラエティ番組で見せる二階堂とのギャップを感じるだけに、その世界観に一気に引き込まれていく。
初音ミクらボーカロイドを用いた時代から大きく変化し、ジャニーズ含む幅広いアーティストへの楽曲提供が盛んに行われているボカロ界隈。今年3月には、愛知県岡崎市の全小中学校にて教育版ボカロソフトを導入した音楽の授業が行われる(※1)など、ボカロ人口は今後ますます増えそうだ。作曲家として大成するのが容易ではなかった時代から、誰もが制作して発表する場が持てる時代へと間口が広がった音楽シーン。ジャニーズアイドルたちの音楽でも、今後も様々な挑戦が生まれていくはずだ。
※1:https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP606537_S1A310C2000000/
■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。