日向坂46の原点となった存在ーー欅坂46「世界には愛しかない」カバーが話題に

 日向坂46が、5月21日に放送された『MUSIC BLOOD』(日本テレビ系)に出演。欅坂46の2ndシングル表題曲「世界には愛しかない」をカバーして話題となった。そこで今回は、日向坂46と欅坂46の関係性について改めて振り返ってみたい。

日向坂46『君しか勝たん』(通常盤)

 そもそも日向坂46は、欅坂46の妹分的なグループ「けやき坂46」(通称:ひらがなけやき)として2016年5月に長濱ねるを中心に結成された。およそ3年間活動した後、日向坂46に改名。2019年3月に1stシングル『キュン』をリリースして、単独メジャーデビューを果たした。一方、欅坂46(通称:漢字欅)は、2015年8月に結成。2016年4月に1stシングル『サイレントマジョリティー』でデビューを果たし、1年目から『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に出場するなどで世間に強烈なインパクトを与えた。発売された8枚のシングルでセンターを務めた絶対的エースの平手友梨奈が2020年1月に脱退を発表。同年10月に欅坂46としてのラストライブを行い、櫻坂46に改名してリスタートを切ることを発表した。

 『MUSIC BLOOD』でキャプテンの佐々木久美は「ひらがなけやき時代、ずっと後ろで欅坂46さんのパフォーマンスを見ていたので、尊敬でしかないです」と発言していたが、共演していた1期生の加藤史帆、齊藤京子、佐々木美玲もその言葉を聞きながら首を縦に振っていた。

 当時の欅坂46のパフォーマンスは特別だった。センターに立つ平手の圧倒的なカリスマ性と、その存在自体が生み出す光と影。彼女を中心に生み出されるグルーブは、見る者を圧倒し続けた。番組内で齊藤は平手を指し、「100%敵うことのできない方ってこういう人だなと思います。本当に世界が違う」とコメントしていたが、近くで見てきたからこその、重みのある言葉のように思う。

 一方でひらがなけやきは、見る者を幸せにする「ハッピーオーラ」を武器に、人気を獲得してきた。あえて漢字欅のクールなスタイルを継承せず、独自の道を歩み続け、今日の日向坂46という強い個性を作り上げていったのだ。

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