乃木坂46 賀喜遥香、遠藤さくら、柴田柚菜、林瑠奈……『乃木坂スター誕生!』で期待したい4期生“歌うま”メンバー

遠藤さくら 『わたしには、なにもない』
遠藤さくら・大園桃子『友情ピアス』

 賀喜と同じく、その歌声が早くから話題となっていたのは、遠藤さくら。個人PV「わたしには、なにもない」で披露したのはどこまでも透き通っていて、柔らかくも芯がある、賀喜とはまた別ベクトルの魅力を持った歌声だった。2019年11月の『3・4期生ライブ』では、久保、中村麗乃、賀喜とともに「私のために 誰かのために」に参加。大園桃子とのユニット曲「友情ピアス」は、ギターの弾き語りはもちろん、リードボーカルの大園に遠藤がコーラスを重ねた相性抜群の楽曲だ。ドラマ『サムのこと』(dTV)の劇中で歌った「ラブ・イズ・オーヴァー」のカバーは、そのしっかりとした低音から遠藤の歌の上手さが伝わるシーンである。

 「私のために 誰かのために」のほかにも、乃木坂46には「渋谷ブルース」や「雲になればいい」など、歌唱力に定評のあるメンバーが歌い継いで来た楽曲が多く存在している。柴田柚菜と弓木奈於は『4期生ライブ 2020』にて「渋谷ブルース」を、さらに昨日の『9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~4期生ライブ~』では林瑠奈を加えての3人で「雲になればいい」を披露していた。特に柴田は2曲ともでリードボーカルを務めた実力者、さらに林はソロで堂々と「自分のこと」を歌唱している今後に期待のメンバーである。

 『乃木坂スター誕生!』の初回放送では、遠藤が松田聖子の「渚のバルコニー」を、賀喜がBro.KORNとともに「ロンリー・チャップリン」をカバーする。先述した遠藤の「ラブ・イズ・オーヴァー」が示すように、昭和歌謡への挑戦によって、まだ聴いたことのないメンバーの歌声の魅力が引き出されるのではないだろうか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter(https://twitter.com/AKI_W_)

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