小柳ゆき、10代での大ヒットと転機を語る サブスク全音源解禁インタビュー
歌を通して丁寧にしっかりと思いを届けていきたい
ーー『SUNRISE』で重い鎧を脱ぎ、2008年にユニバーサルへ移籍しました。
小柳:それまでは“試す”という作業すらもなかなかできなかったんですけど、武装という意味でいうと、軽やかになって、いろんなことを試すようになって。楽曲自体もかなりナチュラルになったりして。なんなら、ちょっと脱ぎすぎましたね。あはははは。それも、ひとつの表現と思ってはいるんですけど、自分の中の振り幅として、ガッツリ脱ぎましたね。
ーーでは、一番脱いだ楽曲というと?
小柳:かなりナチュラルだなって思うのは、「we can go anywhere」ですね。
ーー等身大でナチュラルになった楽曲の人称が“we”=私たちなんですね。
小柳:鋭いですね(笑)。私は自分の気持ちが強くて、感情を歌にバッと入れすぎてしまうことがあって。でも、ライブを重ねていって、応援してくれる方々や近くにいる人たちに対する大切をより感じるようになって。それが多分、“we”という言葉になったのかなと思います。
ーーそれが先ほどの「寄り添えるように」という意識につながっていくんですね。そして、2018年末には事務所から独立し、レーベルも立ち上げて、今度は宇宙に行っちゃうんですよね。昨年7月に最新のアルバム『SPHERE〜球宇宙〜』がリリースされました。
小柳:あははははは。オリジナルアルバムのリリースが13年ぶりだったので、とにかく楽しいことをやりたいなって思った時に、自分が一番ワクワクするのが宇宙だったんですよね。よくわからないものなんだけども、生活している中で意外と密接に関係をしているし、巡っているんだよっていうことを書きたくて。それで、いきなり宇宙になっちゃった。
ーー(笑)。すごい振り幅ですよね。鎧を脱いで裸になったら、宇宙とつながっていたっていう。今後はどう考えてますか。
小柳:今回、新しく宇宙に行ってしまったんですが、このアルバムをもった上で、お客さんがどういうふうに反応してくれているか、まだ直に感じられてないんですね。これからツアーに出て、そこで次の道が確定していくんじゃないかなとは思うんですが、今、思っているのは、やっぱり遠く広がったので、このまま無限に広がらず、ちょっと近くに寄りたいと思っていて。もっと寄り添えるような、身近なものを表現ができるといいなと思ってます。自分自身の歌の伝え方として変わらずにあるものは、より人間味というか、温度や湿度が高めなものだと思うんですね。歌を通して伝えたい思いや言葉というのは、丁寧にしっかりと届けていきたいなと思っていますね。
ーーYouTubeのオリジナルチャンネルではEve「廻廻奇譚」のカバーもされてました。
小柳:1曲の中にたくさんの要素が詰まっていて、すごく面白かったですね。自分の中にはない新しい要素として吸収させていただきました。今までの小柳ゆき像とは違った面を見て頂けたらと思います。
■関連リンク
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■ライブ情報
『小柳ゆき全国ツアー「LOST ANNIVERSARY TOUR ~SPHERE 球宇宙 2021~」』
9月18日(土) <広島県> 三原市芸術文化センターポポロ
9月19日(日) <岡山県> 岡山市民会館
9月20日(祝・月) <島根県> 島根県民会館
9月23日(木・祝) <埼玉県> 行田市産業文化会館ベルプラス
10月2日(土) <大阪府> メルパルクホール大阪
10月3日(日) <名古屋> 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
10月16日(土) <新潟県> 南魚沼市民会館
10月31日(日) <東京都> 東京国際フォーラムホールC
ツアー特設サイト:https://yuki-k.fanmo.jp/lost-anniversary-tour-sphere/