『Bim Bim Bump!』インタビュー
アルスマグナ、新体制で輝くメンバーの個性 「どこを見てもエンタメがあるのは11人になった強み」
「コロナ禍が終わったとき、改めて6人も“責任を負う”」(神生)
神生:リンネは人見知りもするし、最初は人と距離を置くようなタイプだったんですけど、それによってタツキがしっかりし出したんですよね。
ーーなるほど。部長でありながらも末っ子キャラみたいな感じでしたけど。
泉:俺が言うのもアレですけど、ちゃんと部長になりました。
東郷:本当にそうだと思います。めっちゃいろいろ教えてくれます。
神生:5人のときは「部長」という肩書きをズルい感じでしか使わなかったんですよ。困ったら「だって、僕、部長だもん」みたいな(笑)。でも、今はダンスの確認とか、以前は泉がやっていたようなことも率先してタツキっくがやってくれているんで、それは6人が入ってくれたからこその変化なのかなと思いますね。
東郷:僕らからすると、タツキ先輩が先陣切って引っ張ってくれるのも有難いですし、タツキ先輩独特の雰囲気がいろいろ和らげてくれる部分もあって、練習中とかリハーサル中とか何でも気兼ねなく聞けるというか……。
神生:ちょっと待って。俺には気兼ねなく聞けないわけ?
東郷:いや、聞けないわけではないんですけど!
泉:代弁しますけど、アキラには聞けないですよ。本番が近付くにつれて話しかけられなくなりますし(笑)。
神生:あ、そうですね。僕、5人時代もそうだったんですけど、本番10分前は10人全員キライなんですよ!
一同:ははははは。
神生:例えばですよ、ライブがダンスから入ればまだ気はラクなんですけど、歌から入ったり、俺のセンターで始まるってなると、プレッシャーなんでしょうね。「全員、いなくなればいいのに」って思うんです。
小日向:言いすぎ(笑)。
神生:5人のときはまだ良かったんですよ。みんな、付き合いも長いからいろいろ察するじゃないですか。俺がひとりでいても声を掛けたりしないし、ひとりでいられるスペースを見つけやすかった。でも、6人が入ってきてからは誰かがもうそこのスペースにいるんですよ(笑)。かと言って、そこに「アキラ」って書いておくわけにもいかないし。
小日向:僕、前作『My Little HERO』のイベントのとき、めっちゃ緊張していたからアキラの楽屋に本番10分前ぐらいまでずっといて。
神生:本当にイヤでしたね(笑)。相談事とか用事があっているんだったら別にいいんですよ。コイツ、弁当食い出したんですよ。
小日向:あはははは!
泉:めちゃくちゃリラックスしてますね(笑)。
小日向:いや、なんか喋りたかったんですよ! アキラがひとりでいて、僕もひとりでいたから「喋りたいなぁ」って。あれ、イヤだったんだね?
神生:もちろんイヤだよ。
ーー(笑)。本番前はそれだけ緊張やプレッシャーを感じているわけですよね。
東郷:でも、今、アキラくんが「プレッシャーを感じる」って初めて聞いたんで驚きました。歌に対しても何に対しても平然とやってのけるイメージがあったので。
津田:意外っすよね!
神生:11人になってから、まだたくさんのメイトちゃんの前でライブする環境を残念ながら作れていないんですよ、コロナ禍になっちゃって。配信だったり、お客さんを半分しか入れられなかったり、そういう形でしかライブができていないんですよね。でも、コロナ禍が終わったときに改めて6人も責任を負うと思うんです。メイトちゃんたちの100%のレスポンスを体感してから「もっと頑張らなきゃ」となってくると思うし、そうなるとプレッシャーも感じてくると思うんで。
ーーその頃には、アキラさんがひとりでいたい気持ちもわかってくると。
神生:わかってくるんじゃないですか。
小日向:でも、ひとりにはさせないです!(笑)
「何がなんでも楽しませる信念は根本に持っている」(泉)
ーーちなみに、奏さんから見て、新メンバー6人のファンへの受け入れられ方ってどんな風に映っていますか?
泉:最初はそれぞれいろんな想いがあったと思うんですけど、人間って知らないモノが入ってくると危機感や拒否感を抱くじゃないですか。まだそれを拭いきれていない方もいらっしゃれば、楽しく受け入れてくれている方もいらっしゃると思うんです。ただ、どんな方がいようとも、アルスマグナのメンバーである以上「何がなんでも楽しませる」という信念は根本に持っていなきゃいけないので、例えば「新メンバーだけで今見ている人たちを楽しませる。なんとかして」みたいなこともやり続けて、その中でそれぞれの性格がわかってきたりとか、知らないモノが知っているモノになっていくことで「このメンバー、好きだな」「このメンバーはちょっと合わないな」って判断してもらえると思うんですよね。
ーーなるほど。
泉:5人時代も「アキラが好き」「私は先生が好き」という好みがそれぞれにあったと思うんですけど、今はその選択肢が11人に増えたわけですし、同時に楽しみ方も増えたらいいなと思うので、まずはとにかく知ってもらいたい。それが想定外のコロナ禍で簡単なことではなくなってしまったんですけど、もっともっと知ってもらって、もっともっと楽しんでもらうためにやれることは頑張っていかなきゃいけない。それは新メンバーも感じていることだと思うし、俺たちも今まで以上に一つひとつのステージで恩返しというか、今までメイトの皆さんに助けてもらった分だけ助け返さなきゃいけないと思っています。
津田:100点ですね!
東郷:上から評価しないの(笑)。
ーーせっかくなんで、一人ひとりの新メンバー評を先輩たちから伺いたいんですけど、アキラさんから見たタケルさんはどんなメンバーだったりしますか?
神生:タケルですか。点数で言ったら、2点です。
小日向:おいっ!
東郷:2点はもらえるんですね(笑)。
神生:今の2点は冗談にしても、もともとアルスマグナって平均点が要らないグループなんですよ。0点か100点のグループ。それがいつもいいなと思ってきたんですけど、タケルは平均的に最低か最高しか出さないんです。
ーーホームランか三振か、そういう気持ち良さがあるんですね。
神生:そういうブンブン丸的なところが良かったんですけど、最近は当てに行ってるんですよ。ちょっと技術があるところを見せようとして、この前のリハーサルでもフルスイングじゃなく当てに行っていて、それを見ながら「何を血迷ってんだろうな」って(笑)。ホームランでも三振でもなく、凡打!
小日向:なるほど(笑)。自分ではそんなにブンブン丸だと思っていなかったんですよ。で、今は凡打時代に突入しているみたいなんですけど、それも意識していなくて。でも、アキラは一番近くで自分のことを見てくれていると思っていて、いろいろアドバイスもしてくれているので、そんなアキラから「凡打野郎」と思われちゃっているのなら、ブンブン丸に戻れるように頑張ります。てか、こういう話を聞けるのっていいですね。取材に来てくれてありがとうございます!
一同:(笑)。