BTSら所属の旧Big Hit=HYBE、社名変更からの動きを改めて整理 アメリカ支社設立が意味するもの

 2021年4月2日、BTS、​SEVENTEENなどが所属するHYBE(旧Big Hit Entertainment)がテイラー・スウィフトやジャスティン・ビーバーなどを発掘したことで知られるスクーター・ブラウンが代表を務めるITHACAホールディングスを買収したことが発表された。これにより、同社はHYBE Americaに吸収され、スクーター・ブラウンやジャスティン・ビーバーなどがHYBEの株主になった。そこで本稿では、改めてHYBEの最近の動きを整理したい。

 先立ってBig Hitは3月19日にHYBEと名前を改めることをアナウンス、龍山区に建てた一般人も有料で訪問できるカフェやミュージアムを備えた地上19階、地下7階の新社屋を公開した。新社屋のインテリア・内装はブランド統括であるミン・ヒジン(元SMエンターテインメントのクリエイティブ・ディレクター)が手がけたとのことだ。SOURCE MUSICやPLEDISエンターテインメントなどの子会社も海外支社以外は全てこちらのビルに入居する予定だ。

 HYBEには現在、以下の子会社とレーベルが含まれている。

○HYBE LABELS
(アーティストレーベル・芸能事務所)
BIGHIT MUSIC:イ・ヒョン、BTS、TOMORROW X TOGETHER
SOURCE MUSIC:GFRIEND
PLEDIS Entertainment:ナナ、BUMZU、NU’EST、SEVENTEEN、イェハナ、ソンヨン
KOZ ENTERTAINMENT:ZICO、Dvwn
BELIFT LAB(CJ ENMとの合弁レーベル。CJが52%の株を所有):ENHYPEN
HYBE LABELS JAPAN:日本でオーディション・トレーニング後デビュー予定のアーティスト

 BIGHIT MUSICには現在男性練習生のみ、SOURCE MUSICは女性練習生のみ所属で、デビューに関しても男性はBIGHIT MUSIC、女性はSOURCE MUSICからと分かれるようだ。

○HYBE PLATFORMS
(ファン活動用プラットフォーム運営)
Weverse Company(旧beNX):HYBEが51%、NAVERが49%の株を分ける合弁会社。「Weverse」を所有し、「V LIVE」も合体する予定。

○HYBE SOLUTIONS
(その他事業・海外支社)
HYBE 360:オフ&オンラインでのコンサートやファンミーティング公演・映画や動画プログラム事業・アルバムプロモーション等を行う。
HYBE IP:IP(知的財産権)管理会社。
HYBE EDU:韓国語学習コンテンツ「Learn! KOREAN  With BTS」など。
HYBE SOLUTIONS JAPAN:日本でのIP管理及び公演関連統括。日本のビジネス事情に特化したグローカリゼーション事業を行う。
HYBE T&D JAPAN:2019年12月設立。日本国内で練習生のトレーニング(Training)と開発(Development)を行う。
Superb:HYBEレーベル所属アーティストの音楽ゲーム「Rhythm Hive」の開発など。

○HYBE America
(ユニバーサルミュージックグループ傘下のゲフェンレコードとの合弁会社で、ロサンゼルスに本社がある。現地でのマネジメントや練習生のオーディション・育成も担当する、HYBE SOLUTIONS JPとT&D JAPANを合わせたような役割のアメリカ支社)
ITHACAホールディングス:BIG MACHINEレーベル・SB Projectなどを含む。

○関連企業
VenewLive:米国のライブストリーミングソリューション企業・KisweとHYBEの合弁会社である、KBYKLiveのライブストリーミングプラットフォーム。YGエンターテインメントやユニバーサルミュージックも投資している。
YG PLUS:グッズや音源・音盤流通事業のためにYGエンターテインメント傘下のYG PLUSと提携し、18%の株を所有している。
(ENHYPEN関連の流通はCJ傘下のStone Musicが継続して行う)